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クッキング
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昨夜のお漏らし事件があり、起きたのは昼より少し前くらい。この時間なら、厨房は使えるだろうか。
起きたてぽやぽやなノアは目を擦り、また枕へと顔をうずめた。
寝かせてあげたいが、昼夜逆転しても困るため、ノアを起こす。
オムツ替えと着替えを手伝い、手を繋いで厨房へと進んだ。
「ジュード様!?如何なさいましたか?」
「空いているスペースでいい、少し借りる。」
ノアには包丁を持たせられないため、レタスを千切らせる。
朝はシンプルにだし巻き卵とポテトサラダがいい。なんと今日知ったことだが、この世界には米を食べる文化が無いらしい。仕方なくパンを選ぶが、パンはパサパサである。パサパサのパンはフレンチトーストにした。
「おいちちょう(おいしそう)」
「美味いぞ。」
メイドに料理をノアの部屋に運んでもらい、俺はノアの隣に座る。横から見えるノアの頬っぺはプルルンふにゅふにゅである。
ノアが食べやすいように切り分けると、ノアは俺の顔を見ながら恐る恐る食べ始めた。
……毒なんて入ってないぞ。
「だし巻き卵はどうだ?」
「おいちぃでしゅ」
なんとか会話を繋げたいが、無口が多かった過去の俺のによって、口が開かない。そうだ、デートでもしよう。
「街には行ったことはあるか?」
「ないでしゅ」
「では、街に行く。準備をしておけ。」
「あい!」
嬉しそうな天使の笑顔に癒される。
これなら毎日デートでもいいな…と本来の目的を忘れそうになる。そう、ノアと仲良くなり断罪エンドを回避するのだ。
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