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絵本
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───────…
土産として買った絵本を寝る前に読み、そしてノアのベッドにさりげなく入り眠ることに成功した。ノアのミルクな香りを胸いっぱいに吸い込み、頬をハムハムする。
もちもちの頬がヨダレだらけになってしまった。可哀想なので袖で拭いておこう。
「ぅう…ぱぱ……まま」
きっと夢ではパパとママを思い出して泣いているのだろう。
可哀想に…両親を失ってしかもこんなクズな両親の養子になって…
「おにいたんが守ったげる」
柔らかな体を抱き寄せ、頭を撫でる。
今は寂しくて悲しくて辛いかもしれないけど、君が幸せと思えるように、邪魔な奴は排除してあげるからね。
「いいこいいこ…」
頬にキスをしたり頭を撫でているうちに、ノアの涙が止まる。
「……だちまきたまご」
「…………プッ」
天使は食いしん坊だったらしい。夢にもだし巻き卵が出てくるとは。
「フフッ…フフフフ…フゥー」
今、俺は笑いをこらえるのに必死である。
天使を起こしてはいけない。
視線を天井へと移して、心を無にする。
食いしん坊のノアと仲良くなれるなら、クッキーとか作るのもアリかもしれない。
明日も美味しいものを作ってあげる。
「おやすみ。マイ スイート 天使」
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