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────────…
さぁ、俺たちはどこにいるでしょうか?
ここここ!こっこでーす!
天井の上にセバスチャンがベッドの下に俺はいる。
然りげなくベッドの下から絵本を読んでいるノアの姿を撮る。
下からのアングルもなかなか良い。
ガチャ…
「う?おにいたん?」
違う。ドアを開けたのは俺ではない。なぜなら俺はベッドの下にいるのだから。
ということは…
「あらあら、ジュード様のことをおにいたんと呼んでますの?ほんと馴れ馴れしいですわ。」
以前ノアを鞭で叩いていたメイドである。俺達がいなくなった隙をついて侵入したのだろう。
「本当に奥様が気の毒だわ…庶出の子を同じ屋敷に入れるなんて…あなたがいなければ良かったのに。ジュード様だってそう思われておりますわ。」
俺の実母は浮気相手と元気にキャッキャウフウフしとるがな。気の毒でもなんでもない。
俺なんてセバスチャンと乳母に育てられたものだ。あの2人が親だとも思ったことは無い。ノアがいた方が世界は薔薇色だ。
メイドは鞭を出すとノアに向ける。
ノアには事前に鞭で叩かれても痛くはならない事を伝えているが、、、
ノアは恐怖で悲鳴を上げた。
ノアたん!ごめんね!我慢ちて!今、証拠を撮ってるから!!
「うぇぇぇええええん!!!!」
泣いちゃった…
そろそろ俺も我慢できなくなってきた。
天使は涙より笑顔が1番似合う。
俺はゴロゴロとベッドから転がり登場する。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」
メイドは俺の登場に驚いたのか悲鳴をあげ逃げていった。なかなかのホラーだったのだろう。
「うぅ?おにいたん?」
「ずっとベッドの下にいた」
「ちょなの?」
「…すまなかった(こんなことをさせて)」
ノアを抱き寄せると、背中をさする。ノアは俺の胸に顔を埋めた。ヤバイ、ドキドキしちゃってるのバレるかも。
「……あの、ジュード様」
「ん?………あ」
天井から顔を出すセバスチャンと目が合う。
完全にセバスチャンのこと忘れていた。セバスチャンは天井から降りられないでいる。
「せばしゅたん!」
ノアはセバスチャンを見つけると、おにいたんの登場よりそれはそれは喜んでいた。
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