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使用人が大広間に集まる。大きなドアが閉められると、使用人達は戸惑いの声が広い室内に響いた。
「名前を呼ばれた者は前へ出てくるように──…」
35名が前に出ると、大きなスクリーンにこれまで盗sat…撮影した写真や動画を流す。
説明などこれを見れば不要だ。
罪人達の顔が真っ青になっていく。
「嘘よ…こんなの嘘にきまってる!!」
ノアを叩いていたメイドが耳が痛くなるような甲高い声で叫ぶ。
「俺(が作ったこのカメラ)の証拠の写真や動画を疑うのか?」
「他にも、窃盗や詐欺の証拠もありますが?それでも言い訳なさるのですか?
それよりもジュード様の前ですよ、口を慎みなさい。」
裏で待機していた衛兵が罪人達を捕らえる。騒がしかった大広間が静かになり、残った22名の使用人達は震えていた。
俺の顔を見るなり今にも失神しそうな者が数名。
俺は殺人者かっ!!
「残った使用人達よ…お前達には特に言うことは無い。
これから、使用人達が働きやすいように働き方改革をする。それから10名ほど新しく雇う予定だが、それまでは22名でなんとか仕事を回して欲しい。
……それと、ノアは我が家の家族だ。それを理解していない者は居ないだろうな?」
俺が問いかけると使用人達はブンブンと頭を縦に振り頷いた。恐怖政治をやっているわけではないのだが、俺が話すとなぜか脅しているような気がしてならない。
ぐぅ〜〜
ノアの可愛い腹の虫が鳴く。鳴り続ける腹に、ノアは静かにするようにとお腹を撫でた。
かっかわいい。なんて天使なんだ。
空気を読んで、静かにしようとしている姿が愛らしい。
「そろそろ昼食の時間だな」
ノアは俺の顔を見ると「おなかちゅいた」と言って手を繋ぐ。凄い破壊力だ。俺の胸を容赦なくハートの矢で突き刺す。
「セバスチャン、メイドにノアの部屋へ2人分の食事を運ぶように伝えてくれ」
「かしこまりました」
天使と手を繋いで大広間から出る。ノアの断罪を少しでも回避できたこと、静かになった屋敷にほっと一息ついた。
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