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面接
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『キャンベル侯爵家、求人:使用人10名。』で面接で集まったのは70名。
第1審査は控え室での人間性確認。
各部屋の天井に使用人を配置。リストに問題のある者をチェックしていく。
「なんだかドキドキしますね」
使用人達は秘密基地を見つけた子供のように楽しそうである。
ある貴族令嬢は平民を見下しなにやら愚痴愚痴と言っている。こいつはノアを虐める女になるから排除。
ある者は金目当てである。金は大事だが宝石を盗みそうなので、はい、排除。
「ジュード様、控え室3番でなにやら揉め事があるらしいです。」
「なに?」
なぜ面接でこんなことをしなければならないのだ…
控え室3番に行くと、ドレスに宝石をギラギラと飾った5人の女達が1人の女を取り囲んでいた。
「何をしている!!」
「少し彼女とお話していましたの。そうですわよね?」
女達の威圧感に「……はい」と周りの者達が答える。
「いいえ!!あの人達はそこにいるか弱い女の人を虐めてました!!!!」
凛とした声が響く。貴族に臆することなく、堂々と発言できる、この女は使えそうだ。
「……面接前だ。騒がしくするのであれば、面接は受けなくていい。」
これで少しは静かにするだろう。部屋を出ると面接者70名のリストが届いた。
「第2審査、集団面接に移る!」
俺の掛け声とともに使用人達は慌ただしく動き出した。
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