アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
面接3
-
──────…
こんなに長くて意味あるのかと思うほどのテーブルにノアがつく。ちょこんと座る姿はとてつもなく可愛い。
試験内容はティータイムだ。
紅茶の入れ方やスイーツの選び方が見られる。
この試験で何が大切かというと、3歳のノアが食べやすいサイズのスイーツを選べるかどうかである。
給仕の希望者は15名。
1人ずつ、ノアのテーブルへと紅茶とスイーツを運んでいく。
ノアは紅茶を1口飲むと俺に向かって手を振った。これは、紅茶が美味しければ手を振ることになっている。
「─────!!」
可愛いノアが俺に手を振ってくれている。
ぐふっ…今の恥ずかしそうな手の振り方はカメラにきちんと収めた。
そんな俺を白い目で見ている使用人達をよそ目に、俺はカメラを向けるのである。
「ジュード様、各実技試験が終わりました。」
「ご苦労。試験官を務めた者たちを集めてくれ。」
試験官達が集まると、試験での様子や雇いたい者たちを聞いていく。
「剣術の試験での様子はどうだった?」
「技術はまだまだですが、前向きな者が多かったです。」
「先行投資として雇うのもありだな。リストにあるチェックされている者以外で使えそうな者を3名選んでくれ。」
使用人達の意見を聞きながら採用者たちを決めていく。どの使用人達も人間性を見て判断していた。やはり職場での人間関係は大切だからな。
「ふぅ……」
予定より数名、採用人数が多くなった。
普段やらないことに使用人達も疲れている様子だ。
「─────他に異論のある者はいないな?今日1日ご苦労であった。明日は午前中は休みで午後から働いてくれ。」
使用人達は顔を見合わせると、嬉しそうに笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 151