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お披露目
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バタバタと人の足音が騒がしい。数日後、ノアのお披露目パーティーがあるため、使用人達は監視カメラの設置を行っていた。
「カメラに異常はないか?」
「はい!360度すべて確認できます。」
お披露目パーティーはノアが我が家の一員であることを発表することが目的である。これは、ノアが大切な家族であること、ノアに手を出したら許さないぞアピールをするためだ。
ゲームのシナリオでは一応お披露目パーティーは開かれたが、義親からも使用人達からも愛されずノアにとっては最悪な日となる。ゲームではお披露目というより恥晒しって感じだったな。
俺の活躍により家族の仲は良くなりノアは愛されている。シナリオから離れているため、何かしら事件が起こる可能性がある。
例えば…ノアの親戚問題とか…
幸せそうな顔をしたノアを見てアイツらがどう反応するかが問題だ。そのまま知らないフリをしてくれればいいが。ノアに危害を加える可能性が高い。もしもの為に裏は取ってあるが。
ノアの親戚問題以外に不自然に流れている両親が不仲である噂。誰かが噂を流しているのだが…これが誰に対しての敵意なのかが分からない。
見えない敵を今回のパーティーで炙り出す。
「ノアちゃん!挨拶の練習よ!!」
「あい!!」
母親は主役であるノアの礼儀作法の教育担当をしている。まだ3歳のノアには難しいと思うが、一生懸命取り組む姿は可愛すぎる。本番(パーティー)での挨拶はしっかりと記念に撮っておこう。
父親は招待状や貴族リストの確認などを行う。真顔で無口な父親に社交は難しいため、母親が中心に行う。母親のボーディーガードとして、父親は危険である貴族の顔を憶えているらしい。
俺は警備を重点的に行う。今回新しく導入した顔認証システムによりすぐにでも危険人物がいれば警備を配置できるようにした。
パーティーには一応、悪役令嬢も来る。発表はしていないが婚約者だからな。
不安な素材(人間)はゲームが始まるまでには消しておきたい。ノアにとっては楽しいパーティーになるように、俺にとっては天使の断罪が回避されるように、絶対に失敗は許されない。
☆☆☆
久しぶりの更新です。遅くなり申し訳ありません。(作者)
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