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お披露目5
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───────…
一方、ノアを抱っこしたまま、ソファーに座る俺は、真顔で癒されていた。このふにゅにゅんな頬を食べたいが、人前ではできない。
「おひさしぶりね」
隣に座ろうと短い足で悪役令嬢であるエリザ・ラドノアがソファーにのぼる。
一応、婚約者なので、エリザの補助をする。
「ありがと」
「あぁ」
「に…たん………」
「どうした?」
ノアはぷくりと頬を膨らませたまま首を横に振る。
ご機嫌ななめか…
「に……たん…いっちょ」
ぎゅっと俺の手をにぎにぎする小さな手。嬉しすぎて脳内では天使が飛び回っている。
「しっとね」
「は?」
嫉妬?訳の分からないことをエリザは言う。
もしかして…
「俺に嫉妬しているのか?」
「は?あなたに嫉妬してるのは、その子でしょ」
天使が?嫉妬するだと?もしかして…
エリザのことが好きなのか?
「やはり(悪役令嬢にノアが惚れる)ルートは変えられなかったか…」
「あなた変な勘違いしてない?……まぁ、面白いから言わないけど」
「にたん…あっち?」
「……あぁ」
ノアが指を指す方に両親がいる。カルア・ルイードは処理し終えたのだろう。
ノアが控えめに手を振ると、母親が嬉しそうに振り返した。
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