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孤児3
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───────…
ノアにはおもちゃで遊んでいるよう伝えたが、俺の膝から離れないので本の読み聞かせをしながら、キースが目覚めるのを待つことにした。
「少年は魔王を倒しに冒険の旅に出ました。旅の途中で仲間と出会い────」
絵本には魔物が出てくるため、ノアには良い勉強になるだろう。ノアに冒険など危険なことはして欲しくないが、、、もし外の世界を見たいのなら、俺が連れていこう。
「にた、うしゃちゃっ!」
「ホーンラビット、うさちゃんだ。ウサギだがこの尖ったツノで攻撃するから危険だ。もし見つけたらノアならどうする?」
「にげましゅ!」
よしよし、偉いぞ!!
3歳で的確な判断ができるよになったノアに、俺はご褒美としてマカロンをノアの口に運ぶ。
「卑怯者と言われても、怖いものから逃げることが勝ちだ。だが、後悔するような選択はしないように。」
「…う?わかりまちた!」
ノアを愛でていたら、キースが目を覚ました。ちなみにキースはベッドの上である。
「うぅ……ここは」
キースが暴れると面倒なので、一時的に体が動かないよう薬を投与しておいた。
このことを伝えるとまた面倒なことになりそうなので、知らないふりをしておこう。
「無理に動かない方がいい。殴られた傷が開く。
それと、その顔やめろ。(ノアが怯えているだろ)」
少し睨みつければ、キースの顔は青くなった。
さすが、俺の顔と言ったところだろう。
「簡潔に言おう。
お前を買ったので、お前はここで働いてもらう。
働いた分の給料も出す。衣食住はこちらで提供しよう。
お前の家族は?」
「……仲間がいる」
「何人だ?」
「3人…貧民街にいる。赤い屋根の家に住んでいる。」
「では、そいつらもここで働けるようにしておこう」
「……いいのか?」
「高い買い物をしたのだから、その分しっかり働いてもらうぞ。一応、貴族なのでな、礼儀作法がある。覚えることが多いと思うができるよな?」
「あぁ…できる ます」
「……今は難しい言葉で話さなくていい」
「わかった」
「セバスチャン!馬車の用意を!
キースは家の案内だが…できるか?」
「うん。」
キースを護衛に担がせると、キースが住んでいた家へと向かった。
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