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親戚8
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───────…
「こんな感じで大丈夫ですか?ジュード様。」
顔無し役の女は主の所に来ると、特殊素材のマスクを取った。
「よくやった。アイツの精神が恐怖に染まるまで、気を抜くな。アイツがこの屋敷から出るまでは続けてもらう。」
「はい。これは少し癖になります。」
「お化け屋敷でもやったらどうだ?」
「オバケヤシキ?」
「先程のことが体験できる、屋敷のことだ。それで金儲けをする。」
「人は来るのでしょうか?」
「イベントがある日など、人が多く集まる日に行えば来るだろう。」
「ジュード様、オバケヤシキとやらを開く許可は…」
「イベントの日ならやっていいぞ」
「ありがとうございます。皆にも知らせておきます。」
夜中に働いた使用人達には明日はゆっくり休むよう伝えた。
残業代が出るからといって、夜中に働きたい者はいない。だが、ここの使用人は違った。
誰がお化けをするかで、言い争いになる。
行動力のある使用人が多く、 進んでお化け役をした。
お化け役をできなかった者(野次馬)は天井などで対象者(敵)を観察し、悔しそうにハンカチを噛む。
変わっているな…
ノアには刺激が強い。敵の叫び声で起きないようノアにはよく眠れる紅茶を淹れた。
ぐっすり眠る天使のおでこにキスをすると、ぎゅっと抱き寄せてミルクの香りを胸いっぱいに吸い込む。
いつもなら「うぅ…」と声が出るが、今日は静かだ。
ふわふわなクリーム色の髪を撫でると、頬と頬を擦り寄せる。
今回もフラグ(死亡)を折った。
母親のストーカー(噂の根源)を排除するに必要な材料(後暗いこと)が無かった。よって、恐怖を植え付けることにした。貴族の男なら女関係で問題があるだろう。偏見だが。
適当に女の霊を出せば、あの男は被害者であろう女に謝罪していた。
他の女と関係を持つくらいなら、セリーヌのことを諦めればいいものを。
あいつはストーカーとは呼べない。ただの諦めの悪い腰抜けだ。
「はぁ…」
頑張った(特殊素材マスク製作に)義兄(にい)ちゃんを褒めてくれ。
ご褒美はノアの天使なふにゅにゅん頬っぺ。
口に含み堪能すると、月の光で照っている頬をタオルで拭いた。
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