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クリスマス
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「じんぐうべぇーうじんぐうべーぅ、しゅじゅがなう〜」
天使の可愛い歌声に合わせて、キラキラと光が舞う。この世界にはクリスマスではないが、神をお祝いする日がある。ハート・アット・リングル…この世界の創造主の像が飾られたツリーに、お菓子を飾る。
「今年のツリーは大きいわね」
母親はフカフカの椅子に座りながら、ルーシーにツリーを見せた。
「あ〜う!」
「るーちーたん、ちゅりーきれいでしゅね」
「あい!」
0歳のルーシーとノアが会話をしている。ん…?0歳が会話を?まさか、気のせいか。
「ノア、最後にキラキラを飾るんだろ?」
「はい!ぼくっ、きれいに、かざりましゅ!」
キラキラという名の星の飾りをツリーにかけると、ノアはぱちぱちと手を叩く。
「お父さんがもうすぐ帰ってくるわ。皆、準備は大丈夫?」
「はい!」
部屋の飾り、ピンク色の衣装、丸鶏のロースト、子どものワイン(ジュース)、色々と揃えるものが多かった。夕食はビュッフェスタイルで行い、使用人達も交代で参加する。
「奥様、旦那様がお戻りになられました」
「さぁ、皆、お迎えに行くわよ!」
父親が見えると、少しだけ表情が動いた気がした。喜んでるのか?
「「父上(ちちうえ)、おかえりなさい。」」
「あなた。おかえりなさい。」
「…………………ただいま」
「あーーーうっ!」
ルーシーも「おかえり」と言っているようだ。
父親は真顔で、大きな袋を出す。……サン〇クロースかと思うが、髭は生えていないのでセーフだ。
「プレゼントだ」
四角いプレゼントボックスには、父親が考えたプレゼントが入っている。
「夕食後に開けましょう。
今日もジュードが作った夕飯ですわ。楽しみね。」
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