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クリスマス2
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ノアが食べやすいようチキンを切る。席に着くと、ノアは「あいがとうごじゃいましゅ」と、ローストチキンを食べた。
「うー、おいしいでしゅっ」
大人のワインは、子供がワインを飲んでみたいという希望を聞いて作ったアルコール無しのジュースだ。
母親はまだアルコールは無理なため子供のワインを飲む。
「あら、美味しいわ」
「あ〜うっ!」
「るーちーたんは、まだめっでしゅよ!」
ノアは「めっ!」というと、子供のワインを遠くへと置く。
「ジュード様〜」
もぞもぞとやってきたのは、一応主人公の攻略対象であるキースだ。
キースはすくすくと育ち、目付きも柔らかくなった。
「ジュード様!俺たちが育てた野菜が入っているんです!どうですか?」
「美味しいぞ。」
それだけ聞くとキース達は戻って行った。
いったいなんだったんだ…?
「旦那様、奥様、ジュード様、ノア様、ルーシー様。本日は家族までご招待いただきありがとうございます。」
ぞろぞろとやってきたのは、セバスチャンの家族。奥さんと、小さい男の子が頭を下げた。
ちびセバスチャンだ…セバスチャンに凄く似ている。
「セバスチャンの息子さん?将来はどうするの?」
「お許しいただければ、執事に育てます。」
「それは楽しみね。」
男の子はぺこりとすると、ご飯美味しいですと目をキラキラとさせる。
「(ジュードのご飯に取り憑かれたわね)」
「8歳になり、まだキャンベル家に使えたいのなら来なさい」
「はい!」
子供は満腹になるのが速い。暇になったので、ピアノの蓋を開いた。
最近ノアと一緒に弾くことが多く、ノアはメロディー、俺は伴奏を担当する。
「しぇーのっ」
ポロンと天使の手から優しい音が流れる。
「じんぐうべーう」
途中で歌い出すノアはノリノリだ。可愛い声が隣でフリフリとアホ毛を揺らしながら奏でる。
「ありがとうございましゅ」
演奏が終わると拍手が響く。
クリスマスも終盤。プレゼントは使用人達にも用意してある。
「プレゼント開封のお時間です!」
今年は何を用意したのだろうか。父親が何を考えているか分からないため、謎のプレゼント開封である。
「るーちーたんはかわいい、ぬいぐうみしゃんでしゅね。ぼくはぼうちでしゅ!」
「あら、可愛い帽子ね」
「にたはなんでしゅか?」
俺は…
「………………」
領主継承承諾書である。
「あなた…ジュードはまだ10歳よ」
「……あぁ」
「駄目じゃない。さすがにジュードには難しいわ。まったく……
領主を引退して私とゆっくりしたいのね…。仕方ない方ね…」
「俺にもしもの事があれば、念の為に預けておく」
嫌、怖いわ。というかこんなプレゼントはじめてだ。
「それとこれもある」
米の土地の権利書。これは嬉しい。
「ありがとうございます!」
「あぁ(ジュードがコメを喜んでいたからな)」
「にた?こめ?」
「そうだ。ここはしっかりと蓄えないとな。」
戦争が始まれば、米は必要となってくる。一応、ルートが変わった場合のために、食料は保存してある。
「…(ジュードに物をあげるとしても、持っている可能性があった。物が無理なら土地という考えになったが、、、来年は何をあげればいいんだ…)」
「来年は洋服でも良いと思いますわ」
「……そうだな」
父親が無言でも会話が成立している。母親は心が読めるのか?
「そろそろ子供は寝る時間ね」
ノアのお口が大きく開いた。おねむなのか、目が今にも閉じそうだ。
「うぅ…だっこ」
ノアを抱っこすると、先に部屋へと戻った。
☆☆☆
100ページ目です。ここまで読んでいただきありがとうございます。(ドンドンドンパフパフ♪)
最初らへん(p.38)で題名の略称が思いつかない…話をしていて、コメントで案を募集させていただきました。どうしようかな〜と考えていましたが、PersonZrさんからいただいた「あめブラ」にしようと思います!コメントありがとうございます。平仮名からの片仮名がめちゃ可愛いです。
これからイラストを描く時は端っこに「あめブラ」と書くと思います。よろしくお願いします。(作者より)
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