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バース検査
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気がつくとまた俺は眠っていて、目が覚めると夕方になっていた。
カーテン越しに夕陽が窓から差し込んでいてカーテンがオレンジ色に見えた。
上履きを履いてオレンジ色に染まるカーテンを開けると保健室の先生が見えた。
「あ…目が覚めたのね、よかった。体調は大丈夫そう?」
気配に気付いてこちらを向かれて、小さく頷くと、先生は悲しそうに笑った。
「バース検査の結果、ショックよね。私もそうだった」
俺を見ていた先生の目線は窓の方を向いていて、眩しそうな顔で夕陽を見ている。
「私も中学のバース検査でオメガって言われたのよ。もうね、この世界から消えてしまいたいって思った。生きていても絶対にいいことなんてないって」
先生も俺と同じオメガだったんだ。
やっぱり、死にたいって思うよな。
「でもね、夏目くん。知ってるとは思うけど、オメガには運命の番っていうものがあるでしょう?都市伝説、なんて言われてるけど本当にいるのよ」
先生は俺に背を向けると髪を上げて首の後ろを見せる。
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