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家族との顔合わせ
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煉の中学は茶色のブレザーで少し変わった制服なのだがめちゃくちゃ似合っていてかっこいい。
俺の中学は学ランだったからまた新鮮な感じがする。
「煉、入学式頑張ってね」
「ん、ありがと。行ってくるね」
玄関まで行って煉を送り出し、クローゼットから何着も服を取り出した。
どうしよう。
デートってどんなの着ればいいんだろう。
こんな服しかないけど…変じゃないかな。
ゆったりめの灰色のセーターに黒いスキニーパンツを合わせる。
「変じゃ、ないかな…」
鏡の前に立ってコーディネートを見ていると浮かれているような顔をした自分が目に入って恥ずかしくなり顔を手で隠す。
「デート、楽しみ…」
少し前の俺じゃ想像つかないくらい、安定した毎日を過ごしている。
これは全部、煉や煉の家族たちの協力があって成り立っていて本当に頭が上がらない。
いつかこの生活を失う日が来るのかもしれない。
それでも、今はこの時間を大事に過ごしたい。
それから煉が帰ってくるまで家事や勉強をしてソワソワしながら待っていた。
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