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恋慕
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恐れていた事が起きてしまった
済んだことだと思って油断していた
一度の過ちがこんなにも尾を引くなんて思ってもみなかった
「君は宇髄以外の者には興味は持てないだろうか?」
「え…?」
「二人が好き合ってると言うことは分かっているが、どうしても諦められそうになくてな…だからこうして差しで話をしに来たんだ」
「それって煉獄さんも宇髄さんが好きって事!?だから邪魔な俺を消しに来たんですか?!俺、葬られちゃうの!?」
「よもやっ…それは違うぞ我妻少年!確かに宇髄のことは好きだが俺は…」
「やっぱりそうなんですか!?煉獄さんが相手だったら勝てる気がしないけどあの人だけは勘弁して下さい!それ以外だったら命でも何でも差し出しますからっ」
「いや、だからそうじゃない!先ずは落ち着いて話をしよう」
報告書の提出にお館様の元を訪れた帰り道、通りかかった定食屋で聞き慣れた声がした
中を覗いてみると寝取り男と最愛の嫁が何やらギャアギャア揉めている
「俺に内緒で何の話?」
「宇髄さん!」
「おー、よしよし。どうした?煉獄に苛められたか?なら俺が派手に殺ってやろう」
「そう警戒しなくても何もしていないぞ。少し話をしていただけだ」
「わざわざこんな地味な所にコイツを呼び出してコソコソと…何の話だよ」
「宇髄さん大変だ!!このままだと煉獄さんに消されちゃうから俺を守って!」
「は?」
割って入るなり、抱き付いてきた善逸の頭を撫でながら然り気無く煉獄から遠ざけるように引き寄せる
あの一件以来、煉獄を善逸に近付けないようにしてきたのに俺に隠れて接触してきた…どういうつもりだ?
「煉獄さんは宇髄さんが好きだから邪魔な俺を葬ろうとしてるの!だから最後の晩餐に鰻重なんかご馳走してくれてるんですよ」
「はぁ!?気色悪いこと言ってんじゃねぇ!何かの間違いだろ」
「うむ!素晴らしい勘違いだ!それは君の好物だと竈門少年に聞いていたから喜ぶ顔が見たくて頼んだものだ」
「え?じゃあ、宇髄さんを取ったりしない…?」
「それはない!断じてない!俺が好いているのは宇髄ではないから安心して好意としてソレを受け取って欲しい」
「そっか、…なら遠慮なくいただきます!」
「誤解が解けたようで良かった。君には日を改めて伝える事にしよう」
勘違いとか誤解とかって…何なんだ?
この流れからして、善逸を口説こうとして玉砕したか?
なんせ疎いし鈍いから俺も最初のうちは苦労したからな
現に幸せそうに鰻を頬張っている善逸をスッゲー穏やかな顔して見てるし
もしかして、あの日コイツを抱いてから本気になった…?
あれはハッキリ言って腹が立つが事故だ
妙な血鬼術なんかに掛からなかったら二人が交わる事はなかった
何て事だ…善逸も善逸で兄貴肌の煉獄には懐いてる方だから厄介だ
まぁ、あれだけ躯にも覚えさせてきたから浮気の心配はねぇけど流されやすい所がある
お互いに忙しいから俺が四六時中付いて回るなんて出来ないし、これから先も何が起こるか分からない
だから悪い虫予防に思い付いた策を試してみようと思う
「ねぇ、ちゃんと居る…?」
「はいはい、ちゃんと待ってるから大丈夫だって」
「ん、もう直ぐだから、この前みたいに勝手に居なくならないで下さいね」
「分かってるっての。終わる前に言えよ?」
「へ?普通は終わってからじゃ…!?」
「お、丁度いい感じだな。そのまま動かず大人しくしてろよ」
「ぎゃーっ!ちょっといきなり入って来ないでよ!!」
恒例の夜中の厠
暗くて怖いからと叩き起こされて付き添うのが当たり前になってきた
それを利用して、防衛策を開始する
「えっ、やだ、宇髄さん何してるの?」
「ん?何って準備」
「準備って何の?ってか、今持ってるのは何ですか?!」
「お前を護る為のモノだよ」
用を足したばかりで何も穿いていない無防備な善逸の下半身に特別に用意していたあるモノを装着した
「んゃッ!?何これ…」
「ちょっとキツイかと思ったけど大丈夫そうだな…痛い?」
「いや、特には…コレ、何なの?」
見たこともない代物と違和感に寝巻きの裾を捲り上げて尋ねてくる
小振りで可愛いモノと丸っとしたタマの根元には形やサイズに合わせて下向きに曲がった管状パーツとT字型をしたベルト
初めてだから本格的な金属製のやつよりは加減して優しい方にしてやった
小さな鍵で施錠すれば絶対に外せない
「知らない?貞操帯ってやつ」
「分かんないけどこんなのしてて大丈夫?何で鍵なんか掛けてんの?」
「これはお前が俺以外の奴に喰われたりしないように…簡単には外せないからな」
「いや、なんか怖いんですけど!急にどうしちゃったの?」
「そんなビビんなくても大丈夫だって。普通に用も足せるし防水加工済だから風呂だって平気だし」
「そういう問題じゃないの!ねぇ、俺、宇髄さんを怒らせるような事でもした?」
「別に怒っちゃいねぇけど心配なだけ。これもお前を想っての事だから暫くの間はこれで良い子にしてな」
「暫くってどれくらい?」
「俺の気が済むまで?まぁ、鍵も俺にしか外せないから全ては俺次第って事だな」
「理不尽!!」
外界から隔離する事で支配して貞操を守るだけじゃなく、適度な拘束感と苦痛を与える事が狙いでもある
浮気は勿論、自慰すら満足に出来なくなる中でどれくらい健気に耐えてくれるのか
トコトン焦らして極限まで追い詰めたらコイツがどんな風に俺を求めてくるか楽しみだ
俺が気になってる害虫は煉獄だけじゃない…暫の間は禁欲生活が続くが様子をみてみよう
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