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都合のいい男の成り上がり計画
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「もう無理。婚約なんか破棄してやる…」
「今度こそ本気?」
あのまま玄関先で勢い任せに抱いて、今はミルク色に濁ったお湯にアヒルの玩具を浮かべて仲良く入浴中
浴槽自体はそんなに広くはないけど俺達2人が入っても狭さは感じず丁度いい感じに密着出来て、善逸を後ろから抱き締める
「今日はね、俺等の会社でブランドの創立パーティーがあったんだ」
「だから珍しく酔ってたのか?」
「…うん。それで伊之助に久しぶりに会ったんだけどビックリした事があったんだ」
「ビックリってなに?まさか見た目が変わってたとか?」
「うぅん、そうじゃなくてね、アイツは近々アオイちゃんと結婚するらしいんだ。なんかまともに人生謳歌してた」
「伊之助が結婚?!」
まぁ、誰が見ても前からいい感じの二人だったから時間の問題かと思ったけど意外に早かったな
これで善逸まで結婚したら独り身は俺だけかと思ったが、どうやら善逸にはその気はないようだ
相手に少し問題がらあるのだ
「惚気ってよりは愚痴ばかり聞かされたけど、ちゃんと好きな人と結ばれて…アイツが羨ましいな」
「善逸?」
「やっぱり伊之助みたいにストレートで何も考えてないタイプが得なのかな?」
「え?」
「俺だってね、彼女を好きになろうと努力はしたつもりだったんだけどね」
「先方は善逸を気に入ってたんじゃなかったのか?婚約もノリノリだったって…」
「今はどうかな…今日もパーティーの前に見たんだよ。やっぱあの秘書の奴とデキてるみたい」
「何時もの善逸の気を引く為の遊びかもしれないぞ?前も似たような事があったじゃないか…それにしても豪遊癖が治らない人だな」
「‥俺って、そんな魅力ない…?」
「そんな事はないよ…あの子がかなり異常なだけ」
相手の彼女は遊び癖のある厄介なタイプ。束縛を嫌い浮気は当たり前なようで結構な自由人
困り果てた両親が結婚をすれば落ち着くはずだと知り合いだったお爺さんに持ち掛けた縁談だ
寂しそうに呟く善逸を宥めるように白くて美味そうな項に優しくキスを落とす
これで何回目?
事を済ました後には何時もこれ
散々傷付けられて泣かされてるのに、別れたりくっついたりの繰り返し
そんなに辛いのなら結婚なんか止めておけば良いのに
俺だったら泣かすことなく大切にするんだけどな…
「その子もだけど善逸もバカだな…大概には懲りてるのならさっさと別れて俺の所に来て欲しい…」
「え?」
「こっちはずーっと待ってるんだけどな」
「…何を?」
「分かってるくせに…何時になったら俺を選んでくれるんだ?」
「えー何それ酔ってんの?炭治郎が俺を好きだったのは昔の話でしょ」
「酔ってるのは善逸だよ…俺は今でも変わらず善逸が好きだから」
最初から俺にしとけば良かったのに…
一瞬固まったかと思えば、グリンと躯の向きを変えて向かい合わせになった視線が絡んでくる
「本当にまだ好きでいてくれてるの…?」
「何年経っても好きだよ」
華奢な躯を抱き寄せて額に口付けると赤い唇が物欲しそうに、厭らしく震えて俺を誘う
理性が溶けていくのを躯中で感じて善逸を本能的に堪らなく欲しくなってきた
誘われるがままに淫猥な唇を舌で舐めて後頭部を捕まえて深く唇を重ね合わせる
「ふぁ…んン…」
俺に感じてる…彼女との事を上書きするように俺を刻んであげる
熱い吐息と甘い匂いに囚われて深く口腔に舌を差し込んで引き抜いて、また差し込む
下のお口にシているみたいに繰り返して口内を犯していく
「好きじゃなきゃこんなふうにキスしない」
腕の中で蕩けた表情で善逸は俺を見つめてくる
「ぁ…ん…こんなって?」
「エッチ前提なキスって事…善逸が俺に振り向いてくれるまで何度でもやるぞ」
返事なんて出来ないように強く抱き締めて想いをぶつける
「ッはぁ…ン…たん、じろ…」
「…善逸、好きだよ……好き…」
チュッチュッと啄むように唇を重ねながら抱き上げて壁に押し付け浴槽の淵に座らせる
ボディーソープを液状のまま平らで可愛らしい胸に垂らした
「ぁあっ…やぁん…炭治郎っ…冷たいよぉ…」
お酒が入ってるから謀らずとも善逸のスイッチが入りやすくなっている
そんな反応をされてしまったら、また襲いたくなってしまう
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