アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
22
-
開けてびっくり、ネクタイにスーツ姿のサラリーマン。
「沢村さん!?」
「西垣くん!?」
互いに名前を呼び合い、目を見開いた。
経営不振のために倒産したが、沢村さんの勤めている会社は、俺の勤めていた会社の取り引き先の会社で、
しかも、俺は担当であり、沢村さんと面識があった。
先方の会社に出向き、打ち合わせだったり、会社帰り、飲みに行った過去もある。
打ち合わせの続きの会話や、次第には互いの会社の愚痴を話したりもあった。
俺の2つ上の24歳だ。
「な、なんで、沢村さんが...!?」
「え!?西垣くんこそ...」
「たっちゃん!?」
振り返ると様子を見に来た、先生と圭介の姿があった。
「た、たっちゃん...?」
俺が目を丸くし、呟くなり、沢村さんが動揺しているのがわかった。
「お、弟なんだ」
「弟!?圭介のお兄さん!?」
小声な沢村さんと打って変わり、驚愕した俺は思わず声を荒らげてしまった。
「なに言ってんの、たっちゃん!お兄ちゃんじゃないでしょ!彼氏でしょ!」
怒り心頭な様子で圭介が向かってきた。
「か、彼氏!?」
沢村さん、俯いたままだ。
「そ!てか、なんで来んの!僕、決まったから!絵、描いて貰うんだ!」
「追い出されたのなら家にいたらいいって言っただろ!」
「やだ!たっちゃんちにいたら、遊び行けないもん!」
2人の言い争いを呆然と眺めた。
「...遊び?」
俺が小さく尋ねる。
「はい!たっちゃんち居たら、他の人とエッチ出来なくなりそうだから!」
ああ、そういう...俺は言葉を失った。
「とりあえず、立ち話もなんですから、どうぞ」
部屋に上がるよう、先生は沢村さんを促した。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 25