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「ほら、紙とペン」
゛ありがとう゛
「どういたしまして。んでだ、傷の手当やっから」
゛わかった゛
ゆっくりとボタンを外しワイシャツを脱ぎ傷を見せる
見せた途端、豊森が息を飲む音が聞こえる
それもそう。陽佳院の背中は根性焼きや刃物でつけられた切り傷そして殴る蹴るの暴行で出来た青なじみで埋め尽くされている
全て塞がる前に暴行され完治せず膿んだままの状態
少しの間固まっていた豊森は我帰り、消毒液をしみさせたもので傷に当てていく。
「痛くないのか?」
゛痛くない゛
「……そうか。」
「(だって痛いって言えばあいつの方が痛かったんだ苦しかったんだって……)」
゛俺のこと嫌いなんじゃないの゛
「んあ?……あー。まぁ、好んではなかったな」
゛なのにこんなこと任されて、゛
「いいんだよ、これは俺も罪滅ぼし。あいつが苦しんでる時俺も何も手出しできなかったしな」
゛そう゛
「そーそー。ほら、こっち向け今度は前な」
豊森は丁寧に血が滲んだところを消毒していく
最近優しく誰かに触られることがなかった陽佳院は少し胸がザワつく。また、またこうやって優しくされても離れてくのではないか今より苦しくなるんじゃないか
豊森だって生徒からの人気が大きい、学生だったら絶対生徒会入りするほどだろう
それが余計、陽佳院を不安にさせる
「お前にこれやる、この部屋のマスターキー」
゛なんで゛
「実際規模デカすぎて、お前をどう助けたらいいのかわからねぇからな。手っ取り早く逃げてきてもらった方が助かる、あとお前スマホは?」
゛ない゛
「ねぇのかよ……あーーーそしたらほら職員の緊急用連絡ケータイ貸す。1番押せば保険医のところ、2番押せば俺のところに電話かかるよう設定しとく」
スマホは結構前に水没させられてしまって無い
何か命の危険があった時のために持たせてくれたんだろう
緊急用連絡ケータイは電話のみできる端末のようで画面には1番か2番しか押すところがない
昔見た事ある子供ケータイのようにも見える
「保険医もお前の保護頼まれてっから」
゛わかった゛
「(つい最近、出入り禁止にされたんだけどな)」
「ほら服きていぞ。あとお前はもうこのまま帰れ顔色が悪すぎる」
「……」
「……何だよ。送ってけってか??」
゛違う゛
「(あいつらもういるかな、……来るのはきっと夕方今はまだお昼前だから少し寝れるかな……)」
゛送らなくて大丈夫、すぐ帰る゛
「そーしてくれ。」
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