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3.(暴力的表現あり)
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寮の部屋につくとアイツらの声はしなくほっとした心持ちでドアを明け中に入る
まるで自分の部屋じゃない感じのする自室
ペットボトルやお菓子の残骸、それまでなら良かった精子の固まったティッシュやぐしゃぐしゃになったワイシャツ少し異臭がするそれを見てため息がこぼれる、あいつらは律儀にゴムなんてつけないからいつも下半身が気持ち悪い
それらを片してもどうせまた元通りになる
なら少しの時間でも寝よう、最近は悪夢にもうなされ明らかに睡眠不足になっている
「(助けて……くれるって言うけど、乗り気じゃないのにそもそも好まれてもないのに……)」
「(期待しないでおこう、もちろん信用も)」
あいつらが来るまで久しぶりのしっかりとした睡眠をとる
けど悪夢は俺を離してはくれなかった
「「お前より会計様の方が辛かった」」
「「お前うるさいんだよ」」
「「俺らはお前から離れる」」
「「そこまでする必要無いだろうに、やりすぎだ」」
「「お前が悪い」」
「「藍、お前にはガッカリばかりさせられる」」
「「しばらく顔を見せるな」」
「(父さん!!!父さん!!!)」
「(なんで!!みんなっ!!!)」
「「お前が階段から落ちればよかったのに」」
「「お前がいなくなればいいのに」」
「はっっ……はっはっ……ゲホッ」
「(また……夢)」
この夢はいつも同じ内容
あの日の繰り返し、あの日日向 葵を階段から突き飛ばしたあの日の内容が繰り返し夢に出てくる
父さんにも呆れられもう顔をしばらく見ていない、いつも優しかった父さんの厳しい眼差しが初めて向けられた日
辛うじて父さんとの繋がりはこの学園でのみ使えるクレジットカード、このカードで学食や文具等を買うことを許されている
でも、そのカードも最近奪われどこかへ行ってしまった
「(お腹……空いたな……)」
ガチャツ
「おーーい宇宙人くーんいるー?ww」
「いるに決まってんだろ〜逃げらんねぇべ」
「それなwww」
あいつらが来てしまった
この学園の2年生、俺は1年生なので先輩
自分より大きい図体に囲まれては逃げられないのはもう知っているから抵抗もしない
するだけこの地獄の時間が長引くから
あとはこいつらにまさぐられるだけ
いつしかお腹空いたことも忘れる、そもそももう限界だったのかもしれない
だいぶ時間がたった頃俺の意識はブツンっと音を立て暗闇に落ちていく
ずっとこのまま寝てしまいたいな
でもそんなのは叶わない
「はぁ?こいつ落ちんの早いんですけど〜」
「くたばってんじゃねぇよ……バチンッ」
「ゔっぐっ……ゲホッゲホッ」
「はいおはよー」
「お前は生徒会メンバーたらしこむほどビッチなんだろ?こんなんで根を上げてんなよ」
「ほーらびっち〜飛ぶなよー?」
「んぐっっ!ぐっっ!!」
無理やり暗闇から引きずり出される、頬が熱く叩かれたことが分かる
意識を取り戻せば、入口が裂けようがお構い無しに振られる腰。そこに快楽はなくて気持ち悪さだけが募る
違う……違うの、俺は愛されてたかっただけ
羨ましかったんだよ……誰かに、恋人に愛おしそうに見つめられる事が
あいつは全部持ってたのに俺から奪ったのが気に食わなかったんだ
日向 葵が羨ましかった
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