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女好きクズ系男子×美少年 同級生
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(またやってる…)
教室に忘れ物を取りに来たらこれだ。
「誰か来ちゃうよ?」
「大丈夫だよぉ、トシヤくんのぉカノジョだって、見せつけちゃう〜」
乳繰り合うなら家でやれよ…
入りづらいったら…
「あれ!ホシじゃん!」
廊下に突っ立ってる俺を見つけた友人が手を振って声を掛けてくる。
「あ、人来ちゃった。ごめん、オレ好きな子いるからカノジョの件なしね」
「えぇ〜」
良かった、友人の声が大きかったおかげで2人は教室を出ようとしている。
「どったの、そんなところに立って」
「スマホ忘れちゃって、」
恩人(仮)の友人と当たり障りなく会話をして教室に入って自分の席に向かう。
「ホーシくん」
「…なに?」
こいつ、なんで俺に声掛けてきた?
「そんな警戒しなくてもいいじゃん。一緒に帰ろ」
「なんで?」
「なんでって…」
苦笑いしたいのはこっちですが。
「さっきの後輩と帰れば」
「冷たいなあ、廊下ではあんなに優しそうに話してたのに」
俺がいたの気付いてたのかよ、ますますムカつくな。
「別に俺と帰らなくてもいいだr…ぅわっ!」
イラつきを含んだ声で話しながら振り返ると鼻がぶつかるほど近い。
飛んで離れると、そいつはククッと喉で笑う。
「子猫みたいでかわいーよね、ホシくん」
無駄に甘い匂いと男らしく整った顔。
ムカつく。
「女みたいで悪かったな。俺もう帰るから」
こんなやつに耳を熱くしてるなんてバカみたい!!
ーーーーーーーーーーーーー
(またか…)
ちょっと放課後居眠りしてたら大抵女の子が告白ついでに起こしに来る。
「トシヤくぅん、もう帰る時間だよぉ?」
「…え、あ、うん、帰るか」
「ねぇ?この前の約束覚えてるぅ??」
約束どころか名前も覚えてない。
「ごめんね、なんだっけ?」
「もぉ!トシヤくん、デートしてくれるって言ったぢゃん!カノジョでいいんでしょ?」
あー、言ったっけ?後輩だったよな、この子
合コンのときか、めんどくさ…
ガサガサっ…
廊下…誰かいるな
「あれ!ホシじゃん!」
え、ホシくんいんの。
やばいやばい変なところ見られたまずい。
女の子にテキトーに返事して教室から追い出して、ホシくんに声をかける。
今日こそ。
「…なに?」
うっ、睨みつけられても顔がどタイプ。
一緒に帰りたい、念願の放課後デート。
「なんで?」
き、厳しい…
君に恋してるから☆
さすがにキモイか…
あ、そっぽ向いちゃった。好きな子ほどいじめたくなっちゃうの、なんなんだろ。
不意に顔を近づけて覗き込もうとするとこっちを振り返る。
少し長めの髪がふわっとさわやかに香る。
オレの顔の近さに驚いたホシくんは、
フシャーと毛を逆立てる子猫のように警戒する。
「子猫みたいでかわいーよね、ホシくん」
やば、本音出ちゃった。
引かれてない…?
「女みたいで悪かったな。俺もう帰るから」
陶器みたいに白い頬や耳がほんのりピンクになって照れてる。
ちょっとやばすぎ、我慢できないかも。
教室のドアに走るホシくんの華奢な腕を掴む。
「な、離して!」
「ごめん、離せない」
「は?!ちょっと、やだってば」
振り払おうとするもう一方の腕も掴んで引き寄せる。
「学校ではやだって言った!」
涙ぐんでる。
泣き顔めっちゃかわいい、いじめたい。
「ごめんね、ユウヤかわいいんだもん」
抱きしめた背中に小声で言うと
掴んだ腕が熱くなる。
「グス…誰か来ちゃったら、どうすんの…トシ」
そりゃもちろん。
「オレのかわいいカレシだって言うよ」
「…ばかみたい」
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