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【雰囲気小説】キスシリーズ3 強引キス
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「だから、ここは絶対にA案の方が効率的で!」
「効率で言ったらCもそんなに変わらないだろ」
「いやいやでも、コスト考えたら…」
こいつとはいつも合わん。
同じチームで仕事をしているが、考え方がまるで違う。このチームのまとめ役の部長も困り眉だ。
「ま、まあまあ。じゃあ明日予算書もう1回練り直してパターン考えてくるとして、それぞれ案も考え直してみよ、ね」
「「承知しました…」」
そういう時は息ぴったりなんすね、と苦笑いでつぶやく若手に、やめろと返した。
(変なところ鋭いから、この関係がいつバレるか…)
「ほい」
「……なに、?」
会議を終えて休憩していると、缶コーヒーを差し出される。
「さっきはムキになりすぎたから、コーヒー奢る」
「真剣なんだからムキになってもらわなきゃ困る」
と嫌味混じりに笑いながら受け取る。
「なあ」
「ん?」
「キスしてえ」
「…は?!」
「今」
いやいや会社!ここ会社!!
てか今の会話のどこにそのポイントあったんだよ!
「ダメだって!家まで我慢しろ」
「この時間は誰も来ねえよ」
自販機と窓の間の小さなスペースにじりじりと追い込まれる。
腰に手を回されたと思ったら、顎を鷲掴みされた。
「ちょ、ちょっと…んん」
「…コーヒー味」
仕事の姿勢もキスのタイミングも「好き」の気持ちも
こいつとはいつも合わん。
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