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●同期CP 素股(?) ビジホ その2
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前をクロスさせて着るワンピース型のホテルパジャマが乱れて、わけが分からないといった顔で俺に押し倒されているハマナ。
我に返る。
手を離してベッドから急いで降りる。
「悪い」
「…」
早まった。
こんなに強引にするつもりじゃなかった。もっと仲を深めて少しづつ意識させて…
それが叶わなかったら諦めるつもりだった。
いそいそとパジャマの乱れを直すハマナに目をやる。
「…ちょっと頭冷やしてくるわ」
「ほんとに、俺を?」
涙目、じゃないか?
怖がらせてしまったことに罪悪感が膨らんでいく。
「ほんとだ。でもなにもするつもりは、!」
ドアの前に立つ俺の背中に重く何かがぶつかった。
言うまでもないハマナだ。
抱き着くように腹に腕を回されている。
「な、にやってんだ、離れろ」
「俺のこと好きなんだろ、うれしくないのか」
「俺はお前のためを思ってだな」
「いいよ、俺のことは」
「なんでそんなこと言うんだ」
振り向いて肩をつかんだ。
驚いたような怖がっているような恥ずかしがっているような顔。
すぐに視線外して目を伏せた。
「わかんないんだよ、おれも」
****************
ずっともやもやしてた。
女の子にモテてるのも、単純にモテてるのがイラつくんだと思ってた。
違った。相手が男かもしれないって思ったらなおさら嫌だと思った。
(俺は、もしかして)
ナカタの好きな人の話をしてからずっと自問を繰り返して自答できずにいた。不安でたまらなかった。
『俺が好きなの、お前だよハマナ』
俺もすき、と返すところだった。
気づいたら抱き着いていた。
俺を、みてほしい。
(これが答え、か)
「本当にわかんない?」
ナカタが俺の頬を指の背でなでる。
やさしい目だ。
「、わ、かんない…」
意地を張る自分が嫌になる。
でも、言えない。
じゃあもう一回と言ってナカタが俺を担いでベッドに投げる。
さっきよりもゆっくり指を絡ませて押し倒されて、足の間に膝が入る。
「すきだ、すきだよ」
「そんなに、いうな」
「わかるまで言うよ、好き」
小さく甘い声で何度もささやかれて、身体が反応してしまう。
「!?、ちょ、どこに手入れて、」
「このパジャマすげええろいな」
前衣の隙間から手を入れられて太ももから腰にかけてなでられる。
まるで触れられたところが性感帯になるかのようだ。
逃げるように身をよじる。
「やば、い、ほんとに」
「感じてる?そそられるな」
薄い唇が横にひかれるように口角が上がる。
その瞬間に膝の裏を持たれて、強制的にM字開脚になった。
(は、はずかしすぎる…!!!)
「手、離せよ、やだ、これ、」
「でも、こうすると興奮するだろ」
俺が抗議のためにナカタの腕をつかむがびくともしない。それどころかまた恋人つなぎで押えられてしまう。
ナカタは自分の硬くなった股間をパンツ越しに俺のモノに近づけて、ゆっくり揺らす。ゴリゴリと擦り付けられる感触が何とも言えない快感と羞恥を煽る。
(なにこれ、セックスしてるみてえ)
ただ、擦り合わせているだけ。しかもお互いパンツは履いたまま。
ただそれだけなのに、視界はまるで挿れられているかのようで、ねっとりとした腰の動きに興奮してしまう。
「あ、パンツ汚れちゃうな、脱がすぞ」
「へ?、いやっ、」
抵抗むなしくするっと脱がされる。自分のそれが勃ってとろりと透明な液が先端から垂れた。
ナカタも自身の下着を脱ぐとすぐさま俺のと擦り合わせる。痛いほどの気持ちよさに腰がカクカクと痙攣する。
〈~~~っ、~~!!!〉
男性と女性が言い争うような声。何を言っているかは聞き取れないが、隣の部屋からのようだ。
「ここ、そんなに壁薄いの…?」
「安宿だからなあ」
ナカタが俺に体重をかける。二人の腹に二人のモノが挟まれて潰されるようにこすれる。
「んあ!!!」
「しー、隣に聞こえる」
「!!、誰のせいでっ、ふぁ、」
きもちいい、一人では味わえない快感に溺れてしまいそう。
必死に声をかみ殺す。
「っふ、ふ、ん、は、あぁ、んっ」
「声抑えてんの、えろすぎ」
(こんなの、だめになる…)
「ひぅん! な、かたっ、もう、」
「あぁ、いいよ、おれも、」
我慢していたものを腹の上にどろりと吐き出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ザァァァァァァ
今日二度目のシャワーを浴びる。
(これで、一夜の過ちと言われたら、俺が泣きそうだ。)
いつの間にこんなに恋情を抱いていたのだろうか。
自分でも不思議でならない。
「あ、のさ、俺たちって、」
「うん?」
付き合う?という言葉が出てこない。
喉に引っかかって声にならない。
『え?あぁ、ノリで。あるだろ、こういうこと』
ショックだな、さすがにそれは。
せっかく自覚したのに。
「やっぱり、男はむり?」
「え?」
「やっとこっち見た」
そういえば、果てた後恥ずかしさで目を合わせていなかった。
ナカタは少し寂しそうに俺の顔を覗き込んだ。
「一方的に好きって言って襲うようなことして、本当にごめん」
(あれ、俺、好きって言ってない…?)
「あの、俺、ちゃんと好き、だ。だから、その、」
「恋人になってくれる?」
(あ、またあのやさしい目)
こういう目をたまに向けてくることは気づいてた。
あれは好きだって気持ちだったんだな。
熱くなる頬をまた指の背でなでられた。
返事を待つようにもう片方の手で俺の手を握る。
「うん、なる、ん!!!」
「よろしくな!!!」
苦しいハグ。
ダブルの部屋でよかったかも、なんて思ったことは言わないでおこう。
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