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「閉めちゃうの?」
「は?」
「カーテン。閉めちゃうの?」
「いや、閉めるだろ...」
カーテンに手を伸ばした時、隣で寝ていた天金の大きな目がパチリと開きその目は白歌を捉えて上記の言葉を発した。
戸惑う白歌の事など気にせず、カーテンを掴んだままの白歌の腕を天金は掴んだ。
「な、何するんだ、おいっ!」
「うるさい、静かにして。暴れないで」
一瞬の出来事であった。腕を掴まれたと思ったらその瞬間には白歌は天金のベッドの中に引き摺り込まれていたのだ。その間にちゃっかりベッド間のカーテンは閉められていた。
「僕、寂しがり屋だから一緒に寝てよ」
「いや、遠慮する。無理、男同士でおかしいだろ」
寂しがりはともかく、男2人で同じベッドにいる所を見られたら、次はどんな噂が立つかも分からない。
そう思って白歌が手を離させようとした時、先程とは打って変わった天金の声が白歌を引き止めた。
「何で?」
「え?」
「男同士だと、何でおかしいの?」
その問いに白歌は答えられなかった。男同士はおかしい、そんなのは自分の固定概念でしか無かった。自分がそう思うから、で済ませられる話では無いような気がした。
天金の大きい目が、白歌を見つめる。吸い込まれそうなそれを白歌も思わず見つめてしまった。
彼が瞬きするたびに、長いまつ毛が宝石を隠してしまうカーテンのようだった。
不意に天金の距離が縮まり、鼻先がもう触れてしまうのでは無いかというくらいに白歌に近かった。
あまりにも端正な顔に、白歌の胸はバクバクと脈打った。
するりと天金の手が白歌の頬を滑る。天金の一挙手一投足の全てに色気を感じて顔に熱が集まる。
「君は今、僕にドキドキしてる。こんなに近くにいるから、分かるよ。君は今、好きでもない、僕に、ドキドキしてるんだよ」
ゆっくりと言い含めるように天金が話す。
天金の手が、白歌の胸に当てられる。早鐘を打つそれはバレバレで。
「そこに性別はなんら、関係ないんだよ」
「ッぁ...」
最後に一瞬だけ、天金の指が白歌の胸の頂きを擦り小さく声をあげてしまう。
天金はその白歌の反応に満足そうにして、妖艶に微笑むとそのまま保健室を後にした。
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