アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
拗ねる後輩ちゃん
-
ブレザーの制服を着ながらさっき起こったことについて考える。1週間か…ってことは1週間ゆっくり朝起きられて机にもクローゼットにも何も無くて帰り道後ろからこっそり着いてきて脅かされるってことも無いのか……どんな感じだろ。
朝食を食べ終え、顔を洗い歯を磨き鞄を持つ
「行ってきます」
玄関のドアを開けると龍介の家の玄関も開く。案の定出てくるのは龍介。登校までのルーティン過ぎてなんとも思わなかったけど俺が高校に行くようになってから何故か登校時間が合って一緒に登校してた気がする。
少し拗ねている様子で俺の前まで歩いて来た。
「イタズラはしませんけど、一緒に登校はしてくれます、よね?」
「え、うん…いいけど」
静かに近づいてきて腕を絡めてきた
え?腕を絡めてきた?!どういう事?自分で思っててツッコミ入れてしまった……いつもなら隣歩いて登校するだけなのに?それでたまに寄りかかってくるだけなのに?
「龍介、あの………」
「……」
不貞腐れた顔して俺の腕をギュッとした。
も〜!わかんない!なに?なんなの龍介!!
俺今日仮にも誕生日だよね?なんか今までの人生の中で一番困ってる!
仕方なく駅に向けて歩き始めた。その間にも龍介は手を離そうとしない。近所の人からの目が痛い、、
「……あの、龍介さん?」
「……」
「そろそろ駅、着くんですが…」
「あ……」
龍介は顔をくりくりと俺に押し付けて名残惜しそうに手を離した。悪いことなんもしてないよな、俺…罪悪感が押し寄せてくる。大袈裟なんだよな…いちいち、接しづらい。
「行ってらっしゃい」
「龍介も、気をつけて」
「はい」
電車に揺られながら朝の一連の流れを思い出す。
朝いつもみたいに起こされて誕生日祝われてイタズラされてちょっと怒ってイタズラ禁止令を自分から出した。
それで駅に来るまで手を組んできた……うん、なんで?
龍介が分からない、今まで一緒に過ごしてきてこんなわからなくなったことがなくて困惑している。
怒られて拗ねて接し方を間違えてるって事、かな…?だとしたら可愛い!どこでそんなツンデレなんてみにつけてきたんだ龍介、成長してるんだな…龍介も……
いや、でも成長は無いな
腕を掴んできて顔をクリクリさせてるあたりまだ甘えたさが残ってんだろーな、ん?もしかしていつもと匂い違ったとか?腕の裾の匂いを軽く嗅いでみるが自分の家の匂い。
うーん、わからん……
[まもなく〜、〜、お出口は左側です]
高校の最寄り駅を降りてコンビニに寄って昼ご飯を買った。あ、これ龍介が好きなチョコミントの新作帰り買っていこ〜これで機嫌直るといいけど
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 4