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「ご馳走さま」
約束通り、喫茶店でのお勘定は晴人が払う。約束を破った代償としては珈琲しか飲んでいない貴文に対して、安すぎた気もする。
出てすぐ時計を確認する、日も暮れ時間はもう19時ではないか。長い時間居たような気がするが今思えばとても短い。
晴人はそんな事を思いながら、隣で一緒に並んで歩く貴文を見る。
住んでいる町は都会とはいえ裏路地付近である此処は薄暗い、おまけに可笑しな事に人一人も通っていない。一人で歩いて居れば一人プルプル震えていたであろう事は安易に予測がつく。
いや、誰がいようと晴人は震えていた。
「あのさぁ…この道暗くない?狭いしぃー怖いしぃーだからさ、」
何が言いたいのか、周りを挙動不審にキョロキョロ見渡し貴文を見る。
そんな彼の理解者である自分は、何が言いたいのか分かってしまうのだ。
「聞かなくても手ぐらい繋げば良いのに…ほら」
「やった…って、え!?」
「…くす、なんてね」
差し出された貴文の手を待ってましたとばかりに繋ごうとした瞬間、手を捕まれ引っ張り寄せられる。何度も嗅いだ事のある清潔感漂う彼の香りが鼻一杯に広がる。
「抱き締められてる」そう思った矢先、裏路地側の壁に背中を撃つ。なんて場所を選んだんだ、と後悔先たたず。
「…ねぇ、お仕置き。まだ済んで無いんじゃない?」
「うぇ?…ちょ、待って…まさかっ、ん…ッ」
晴人の発言を遮るように、強引に顎を捕まれキスをする貴文。遮られた口は当然開いており、容赦なく口内に入り込むそれは、歯列をなぞり目的である晴人の舌へと絡ませる。
くちゅくちゅ…と何度も何度も角度を変えて行われる行為に、どちらのものなのか唾液が銀色の糸を張って唇から零れ落ちる。
「…んっ…ッ、」
(ダメだ、げんかい…っ)
強引なキスに晴人の理性は意図も簡単に崩れて行く。壁があるとは言えふらつく足を支える事が出来ず、自分ではもう立って居られる訳もなくその場でしゃがみ込もうとする。
すかさず、股の間に貴文の足が割って入った。
「っ、まだだよ。簡単には楽にさせてあげない」
「あッ…ん」
甘い喘ぎ声を出す晴人。
貴文の足が一点を掠めた瞬間ビクンっと肩を揺らす。
「なに、気持ちいの?これ。…勃ってる」
「…淫乱」耳許でわざと息を吹き掛けながら低い声で囁き、制服のズボンの上から一点を狙うように手で擦る。
形を確かめるように上から揉めば、晴人の腰が揺れる。
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