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思うことは只一つ、早くこの欲望を出してしまいたい。
貴文によって遮られた自分の手を、軽く振り払い焦れったくも甘く疼く欲望を我慢出来ず、晴人は自身をスライドさせた。羞恥も何もあったものではないが、快楽に溺れやすい彼にとって絶頂を止められる事は苦痛の何者でも無いのだ。
「はぁ…んっ」
「へぇ…自慰っていうのも良いけど、お仕置き中にそれは良くないね」
良い眺めだけど…と絶頂へと辿り着く前に、晴人の手を取る貴文。何処までも意地悪な彼がお仕置きだと言えば、泣いて悲願しても赦してはくれないだろう。
「あっ、いいんちょ…っ」
「違うでしょ、何度言えば分かるの?」
「い…ッあ、たか、ふみ…っ」
自慰をとめようとする貴文の手が冷たくそう言い放ち、晴人自身を握る。力を入れられてか喘ぎ声とは違った悲鳴をあげる晴人は、顔を歪ませた。
しかし急所であるそこの熱は萎える処か更に熱を帯び、まるで快楽であるかのようにヒクつく。
付き合って幾分と経つが、知らず知らずのうちに晴人は貴文によって調教されたのかもしれない。
お仕置きにはならない、貴文はそう感じた。
「ふーん、晴人は痛くても気持ち良いの?とんだ淫乱だね。…なら、快楽に溺れさせてあげようか?」
「そんな、まっ…っん」
待てを聞かずに空いた唇にキスをする貴文は、深く深くと口内へと無理やり舌を押し込み掻き回す。晴人の舌を絡めとり、味わうように吸い付けば、一瞬目が合う。
妖艶にも微笑む貴文は、器用にもカッターシャツのボタンを一つ一つ外し始めた。
此処は部屋で無ければホテルでもない、裏路地と言う野外なのだ。余裕のない晴人だってそれは充分に理解できた。
しかし、自分の今の姿はどうだ。
誰かが見ているかも知れない、いや見られているだろう。理性とは簡単なもの…それですら快楽に代わり、理性は容易くも負けるのだ。
ボタンを外し終われば胸にピンクの飾りが二つ。明らかに突起しているそれをくりくり弄くりまわし、摘まんではまた弄くる。
繰り返せば先走りでべとべとになっている欲望の塊に手を付けた
「んぅ…ッ、はぁはぁ…っあ」
ーーびゅるっ
ヒクつき反り上がる身体…反動で繋がった唇が糸を引きながら離れた。
自身に触れられた瞬間、勢い良く白濁を吐き出す。
長いキスと胸への執着な快楽に、達してしまった晴人は息を乱す。
しかし一息ついている暇など有るわけも無く、達してすぐのそこへと手を添えて鈴口をなぞる。
「殆ど胸だけでイっちゃったの?耐え性ないよね。まぁ良いいか、まずは一回…何回イケるか楽しみだよ」
貴文から投げ掛けられた言葉に、ふらつきすら覚える晴人…きっと本気で快楽しか与えない気だろう。寒気すら感じる筈なのに熱は収まらない。
なぞる鈴口から、手を竿へと移動させ「頑張って立っててね」等と無責任にもそう言えばしゃがみこみ、端整な顔で微笑むと晴人自身をその口へと運ぶ。
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