アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
4
-
晴人の胸の余地を知るわけもない貴文は、マドラーの使い道が気になるのだろうかと、暫くの間険しい顔で睨めっこをする晴人を意味深な笑みで眺める。
「それ…何に使うか知りたい?」
「えっ?……確かに知りたい、けど」
好奇心旺盛な晴人から言わせれば、知りたいことなのだが彼の事だ、きっと録な使い道ではないだろう事が安易に予測できた。
「…じゃあ、試してみようか?」
マドラーを指差しどこか楽しそうな顔で、晴人の手からそれを抜き取る。曖昧な返事しかしていない当の本人の言うことなど、当然の如く聞きはしないだろう。
晴人は不満を言いたそうな顔を浮かべるも、ぐっと口を噛み締め我慢する。
「何か言いたそうな顔してるね。あ、でも今日は何も言えないんだっけ?」
惚けたように発っせられた言葉は、鋭利な刃物で刺されたかのように、鋭く胸に突き刺さった。今回の件に関して悪いのは確かに自分だが、苛めすぎではないだろうか…そんな事が晴人の頭の中によぎる。
「…いじわる」
聞こえるか聞こえない程度の小声で、反抗してみせる晴人。しかし、上手なのは自分では無く貴文本人なのだ。
「意地悪?誰が。…意地悪なのは晴人でしょ、分かってない子にはやっぱりお仕置きが必要みたいだね」
微笑んで居た筈の笑みが消え、冷たい目を向ける貴文。ワントーン下がった声音は、背筋が凍る勢いでその場を圧倒させる。
怖いとしか言い様の無い恋人の姿に全身の毛と言う毛が粟立つ。
「おいで、まずはこれの使い道だったね」
「……っ」
マドラーの先端を見せ付けるかのように舐めとり、晴人のベッドへと移動し腰掛ける貴文。
当然、自分に拒否権は有るわけも無く恐る恐るゆっくりとベッドへと近付いていく。
「遅いよ」
「あっ、えっ?…っ!」
しかし、怯える暇すらも与えないかのように身体を引っ張られ、その反動で「ギシッ」とスプリングの音が鳴る。
距離にして数センチと言うところで、腰を捕まれ押し倒されたのだ。
ベッドで仰向けなった自分はきっと、間抜けな顔をしているだろう。驚いて言葉を出せないでいるの晴人の代わりに、貴文が口を開いた。
「…今からちょっと痛いことするけど、我慢してね。あとで気持ち良くなるから」
「なに、んっーんっ!」
そう言えば返答を待たず、晴人の唇を奪う貴文。強引に舌を掻き回せば絡めて、舌先を吸ったりを繰り返す。
空いた手で悪戯に服に手を伸ばせば、忍び込ませて小さな突起を見つけ出し、捏ねる。
「ん…っ」
ビクリと揺れる身体。
快楽に弱い晴人がその波に溺れるのは早い。
快楽に落ちそうな恋人に満足すれば、繋がった唇を放しどっち付かずな唾液を舌でで舐め取る。
「っ…はぁっ…はぁ」
「ここ、凄く硬いよ?そんなに気持ち良かった?」
強引なキスに息を乱す晴人に隙を与えず、尽かさず欲望へと手を伸ばし形を辿るように揉んでいく。
「あっ…だって」
「だってじゃないでしょ。ほら、また硬くなった」
いくら言葉で言い訳を延べた所で、その欲望は素直にも芯を持ちつつ有るのだ。
強調しキツそうな欲望を解放するため、ベルトに手を掛け、緩めていく。
「ちょっとしか触れてないのにね。晴人のはしたないここが、どんな風になっているのか見せてあげる」
「…っ」
見せ付けるようにズボンをゆっくりずらしていけば、露になった欲望。
言葉ですら感じるのか、上を向いたそれは既に先走りさえ出ているのだ。
蜜の溢れる蜜口を苛めるように掠め、それを潤滑にして上下にとスライドする。
「んっ…っ」
絶妙なバランスで行われるそれは、晴人の弱いポイントを知り尽くした貴文にしか出来ない事だろう。止めどなく溢れる蜜液、それが口で言わずとも物語っていた。
溢れるたびに親指で拭い潤滑にしていく貴文。
「拭ってもきりがないな、お漏らししすぎなんじゃない?」
「そんな、こと…いわれてもっ」
誰だって一番弱い所を弄られれば、そうなってしまう。生理的に出るそれを晴人自身に止めることは不可能だろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 24