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手料理
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思ったよりも時間がかかってしまった。
1週間分の食材と、放課後俺が居なくても食べられるようにインスタントのカップラーメンも少し買っておいた。
これで今週はもつだろう
マンションの駐車場に車を停め、灯りのついている我が家に帰る
なんか、本当に不思議な感覚だ。
「…ただいま」
「…お、おかえり」
リビングのソファに座ってテレビを見ていたらしい
慌ててこちらに走ってきた。
「別にそんなに急がなくても…ん、顔色悪いぞ?
何かあったか」
「あぁ、いや、えっと…大丈夫
あの、怖いやつがはいってたから、それでだから…なにも、ない」
この時期に怖い番組なんて普通やるか?
いや、あまり聞かれたくないということなのだろう
なら、今はまだ聞かない方がいい
「それは災難だったな
今夕飯作るから怖くないやつでも見て待ってろー。」
「うん
今日の、ごはん」
「内緒。
お楽しみだよ」
「分かった
楽しみにしてる」
「おう。」
やっぱり気分がいい
今まで食べた中で一番だと言わせよう
大丈夫。
今夜だって俺がいる
1人で怖い思いはさせないから
腹いっぱい食って、腹いっぱい寝ろ
今日からは、毎日。
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