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Love is in danger11
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***
ふたり分の荒い呼吸が、部屋の中にこだましていた。
視線の先には、宮本の手によって脱がされた服が乱雑に転がっているだけじゃなく、裸のままで絨毯の上に横たわっている現状に、思いっきり乱れたことを改めて思い知る。
目の前にベットがあるというのにだ。
(そう、すべては俺のせいなんだよな。トップスピードで愛してくれと言ったから、雅輝がそれに応えてくれたことになるが――)
「陽さん、大丈夫?」
「大丈夫じゃねぇよ、このクソガキが!」
腰をさすりながら起きあがり、蛍光灯の下でぐったりしている宮本を睨んでやった。
「うわぁ、怒られちゃった」
橋本に叱られたというのに反省の色はなく、むしろ嬉しそうに顔を綻ばせる姿を見て、心底呆れ果ててしまった。
「俺のデリケートゾーンは、アスファルトやコンクリでできてるんじゃねぇぞ」
「そんなことくらい百も承知ですよ。それに、すっごく気持ちいいし」
さっきのことを思い出しているのか、ぽわんとした表情を浮かべる。
「気持ちいいとかそんなんじゃなく! ちょっとしか解してないのに、お前の太いシフトレバーを強引に突っ込むな。痛くて涙が出たんだぞ」
「えっ? あれって感じまくったから、声が出ていたんじゃないの?」
「違う意味で感じさせられていた……」
「そうだったんだ。いつもより締まりが良くって、グ二グ二俺のを奥に導く感じだったし、何より陽さんのモノが先走りではしたないくらいに濡れて、太い血管が浮かび上がるくらいにギンギンだったでしょ?」
(普段は説明下手なのに、この手の話になると卑猥な言葉を連呼する、コイツの頭の作りが分からねぇ)
「お前が言うのも分かるけど……」
「訴えるほど痛かったら、普通は萎えない?」
「萎える前に雅輝が腰を動かしてがんがん責めたから、その……。とにかく痛くて、すっごく苦しかったんだ!」
痛みを伴う苦痛が快感に変わるまで、そんなに時間はかからなかったのは確かだったが、優しく扱ってほしかったこともあり、語気を強めて訴えた。
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