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悪夢になる前に
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「嫁は良いぞ~お前も若いんだから早いとこ身を固めとけ!いつ死ぬか分かんねぇご時世だからな」
「……そうか」
だなんて戯言を言ってしまった自分を激しくぶっ飛ばしたい
誰よりも派手な血飛沫を見せて豪快に頸を斬り落としてもらいたいくらいだ
何故ならば
「先日出来たら連れて来いと言われたから一応紹介する。俺の嫁だ」
「宇髄さんこんにちは」
「どうやって!?」
俺の屋敷を律儀に訪れた冨岡が連れてきたのはまさかの善逸だった
俺がずっと欲しくて欲しくてたまらなかった奴だ
一体どんな手を使ってコイツを手に入れた!?
しかもこんな短期間で…俺がアレを言ったのはこの間の柱合会議の時だからほんの二、三週間くらい前のこと
俺は何度も何度も善逸の元に通い詰めて家に招いて団子を食わせるくらいがやっとだったのに
しかも水と雷って相性悪くねぇか?
性格的にもこの二人は全く違う…なのに何で?
何で善逸は冨岡を選んだ?
どうして俺じゃなくてアイツ…納得がいかない
「一応聞くが祝言とか挙げんのか?」
「それはまだ未定だが何れは…と言っても腹の子に障るだろうから安定期に入るまでは具体的な話は出来ないが」
「は?」
「もう冨岡さんって気が早いですって!俺、身籠ったばっかだよ?まだ炭治郎や伊之助にも言ってないのに」
「みごっ…お前等ってデキ婚!?いやいやそりゃ無いだろ」
「それがあるんだよ宇髄さん。冨岡さんが毎晩イッパイ愛してくれたから授かったんです…だからもう宇髄さんと逢うことはないです」
「そう言うことだ戯け者。金輪際(ウチの嫁には)絡まないで頂きたい」
「はぁーん!?」
嘘だろ…どうやったら孕むんだよ
地味に心を折られて打ちのめされた…頼むから俺からコイツを奪わないでくれ…!
「…みたいな夢を昨夜見ちまったんだけど、どう思う?」
「へぇー宇髄さんって想像力凄いですね」
「確かに柱合会議の後の飲みの席でアイツにそう言った覚えはあんだけどよ、お前と冨岡って…ないよな?」
「えっ、あー…流石に子供はないですが…」
「あ?」
「求婚されました」
「はあ!?」
笑い話にしようと話した悪夢が、正夢になるって事あるか?
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