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悪夢になる前に
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「…………」
「………;;」
気不味い。非常に気不味い
流れと勢いで喰っちまった…ちゃんとお互いに意識はハッキリとしている
犯された側の善逸は何も言わずにボーッとしたままに横たわっている
見知らぬ女なら後腐れがないがコイツは別だ…安易に手を出していい相手じゃない
空気がスゲー重い
まあ…無理矢理ヤられちまったんだからキレんのは無理もない
俺はコイツに嫌われたらこの先生きてく自信がない
だが、どうしても歯止めが効かなかった
「……悪かった」
「………」
何かもう目も合わせ辛くて反対側に寝返りうって逃げてしまった
そんな俺を見て、溜め息を漏らしている善逸
黙ったままだし完全に嫌われたかもな
「…善逸、ゴメン…俺……」
「そんなのより宇髄さんの気持ちを聞かせて下さい」
恐る恐る声を掛けてみるとギュッと善逸が後ろから抱きついてきた
近い…限り無く近い密着状態
「アンタはさ、俺のことどう思ってる…?ただの遊び?それともただヤりたかっただけ?」
「違っ…好き、なんだよ…ずっとずっと欲しくてたまんなかったんだ」
「…そっか」
「お前が誰を好きでも俺はお前が好きだ。他の奴のモノになんのが耐えらんなくて、俺…」
「だったら普通に言ってくれたら良かったのに」
「……お前には気になる奴がいるって言ってたじゃねぇか…」
「宇髄さんって賢いようで本当は馬鹿なのかな」
「あ?」
「………好きな人に無理矢理犯されるのって結構辛いんですけど」
「え、」
「だから俺もアンタが好きなの!言おうとしても聞いてくれないんだもん…」
「はあ!?最初から無理な相手って言ってたじゃねぇか」
「だって出会った頃には既に人のモノだったから無理だって思うのは当たり前でしょ!?」
「…そう言うことか……そりゃ悪かったな。けどな、俺が素直に愛しいとか欲しいとか思ったのはお前が初めてだから暴走しちまったんだ」
「…ん、宇髄さんならいいよ。特別に許してあげる…アンタの気持ちが分かっただけでいいから」
善逸の方を向きなおして愛しい躯を抱き締める
手に入れられないと思ってたから嬉しくて、空回りしてた想いがやっと報われた
要するに俺は自分で自分に嫉妬してた訳か
「今度する時は優しくするからな」
「いっぱい愛してくれる?」
「全身全霊注いでやるよ。そしたらお前が俺の子を孕んでくれるかもしれねぇし」
「それって夢の話でしょ?」
「正夢になるかもよ?」
「悪くはないけど今は宇髄さんの心を繋ぎ止めとくだけでいいかな」
心配事が耐えないが俺の心はずっとコイツのモノ
冨岡には悪いが縁談はご破算だ
お前が俺の心を奪っていくなら、俺はその器にたくさんの"好き"をいれて捧げてやんよ
「ねぇ、もし俺が他に好きな人が出来たらどうする?」
「ん?その相手の前で後ろが使えなくなるくらい犯しまくってヤり殺す」
「!!…一生宇髄さん一筋でいるよ;;」
「当然。何があっても他所の雄とか雌には尻尾なんか振らせねぇよ」
やっとの思いで手に入れた
お前さえ居れば他は何も要らない。
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