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アズイル:初恋
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入間視点。
魔界に来てから沢山友達が出来た。
アズくんにクララ、アブノーマルクラスの皆。
でも、最近ある悪魔に対してだけ皆と違う気持ちになることに気づいたんだ。
この気持ちの名前はまだ分からないけど、特に何も問題ない普段通り過ごしていたんだ。
この日までは。
今日はクララが体調を崩してしまったらしく学校を休んでいた。
ので、必然的にアズくんと2人になることが多くて
「バカは風邪をひかないと言いますがまさかヤツが体調不良とは」
「あはは…昨日、水鉄砲で遊んだから冷えちゃったのかもね」
いつも通りを意識しながらアズくんと過ごしていると
どんっ!
とアズくんの後ろから他の生徒が前を見ずにぶつかってきた。
そのせいでアズくんはバランスを崩し、僕の上に覆いかぶさった。
「ッ…と…申し訳ございません、イルマ…さ…ま…?」
目の前には息を飲むほどの整った顔、サラリとしていてほのかにいい香りがするピンクの髪が僕の頬にかかる。
口と口が重なるんじゃないかってくらい近くて、アズくんの息がかかる。
全てを理解した瞬間、僕の顔は火が出るんじゃないかってくらい真っ赤になった。
「へあ!?」
「イルマさま!?」
突然顔を赤くした僕を心配して頬に手を添えてくる。
僕は耐えられなくなりそのまま気絶してしまった。
薄れる意識の中アズくんが「貴様らのせいでイルマ様が!おのれ!燃やしてくれるわ!」とかなんとか物騒なことを言ってた気がするけど、そんなことより僕は気づいてしまった。
ここ最近、アズくんに対して抱いていたこの感情の正体に。
どうやら僕はアズくんに恋をしてしまったらしい…。
鈴木入間14歳、魔界にて初恋を経験。
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