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「叶さんがプロボーズしてくれたんで、今すぐ籍を入れましょう!!今から俺達の結婚式も考えなきゃ!あ、書類も取りに行かないとっ!!あ!結婚指輪も買わないとっ!!うわぁー!忙しい~!!あ、有給取ろう~!!直接、社長に有給下さいって、言いに行ってきます~!!えへへっ☆」
奏さんはスキップしながら部屋を出ていこうとする。
俺は奏さんの手を引っ張る。
「今日は土曜日なので役所は閉まってる!あとそんな話はしてないから!!」
「そんな話って……」
奏さんは唇を尖らす。
冷静に話し合おうとしても、いつも奏さんに丸め込まれるので先手必勝だ。
「お姉さんの御両家顔合わせに俺は出たくない」
「どうして……?」
「考えてみて。俺は奏さんの御家族とも面識がない」
俺は自分の言葉に大きく頷く。
「これから奏さんの御家族と会ったとしても、御両家顔合わせまでにそんなに時間はないでしょ?」
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