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普通、あんな出来事があれば誰かに言いたくなるだろう。
当の本人である奏平があれだけ興奮して喋っているのに、朝妻は奏平の事に関してまったく触れない。
弟なんだ。すまない、と謝ろうと思っていたが、朝妻は裏庭の方が気になるみたいだ。
奏平にとっても何だかんだで恥ずかしい話のはずだから、俺から朝妻に言うのはやめた。
「そうだな。緑もいいな!」
「花の方がいいですか?」
「そうだな。花もいいな」
「花は何色がいいですか?」
「ピンクはどうだ?」
「はい。シュミレーションしてみます!」
「頼む!」
俺はニコッと笑う。
もうすぐ朝妻とのお別れが近づいている。
奏平を含めて朝妻にお世話になった。
ちゃんと朝妻にお別れを言うべきかもしれない…。
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