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父親は母親の事を愛していたのだと知った。
だけど、この家は一般家庭とは違う。
母親が子供達に教養が教えられないなら、ちゃんと教養を教わった人に子供達は教わったらいい。
そうしないと母親も自分を責めて、将来子供達が困ってしまうから。
料理は栄養があるものを食べた方がいい。
だから知識がある栄養士を雇った。
僕が仕事するから、キミは何も心配しなくていい。
キミがいてくれたらそれだけでいい。
だから、本当は公園にいた母親を見つけた時、心配していたのだ。
誰かに見られて母親の影口をたたかれないように。
ただ言葉と口調がキツすぎるのだ。
そして自分の感情だけが出てしまい、相手の気持ちを考えない。
相手を傷つけるとわかっていても、止められなくて自分の感情を思うままぶつけてしまう。
それは二男の脩平そっくりだった。
だけど脩平は変わっていこうとしている。
朝妻と出会ってから。
父親にもそんな朝妻みたいな人とはやく出会っていたら、俺達家族は何か変わっていたのかもしれない。
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