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留守番③
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朝起きたら、なんだかヒヤリと股間に違和感を感じた。
「…?」
トイレに行って確かめてみると、下着にべったりと精液がついていた。
「あっ…」
昨日のは、夢だった。
夢の中で我慢できなくて、紫音を思いながら出してしまったんだ…
我慢するって約束したのに、どうしよう。
急いで下着を脱いで、お風呂場でそれを洗った。
どうしよう、どうしよう。
紫音と約束したのに。
紫音が帰ってきたら言わなきゃ。謝らなきゃ。
どう思うだろう。がっかりするだろうか。おれを嫌いになるだろうか。
一週間分の小さな不安が、どんどん堰をきったように大きくなっていった。
今日紫音が帰ってくる。
帰ってくるはずだ。
…いつごろ帰ってくるんだろう。
不安な気持ちと戦いながら待っても、待っても玄関の扉は開かなかった。
もう外は日が落ち始めた。
日が落ちた。
帰ってこないの?
おれが約束を破ったから?
「ごめんなさい、紫音、紫音…」
一晩中窓の外を見て待っていたけど、紫音は帰ってこなかった。
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