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ご褒美④*
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気持ちいい。
狼や玩具なんかと全然違う、優しさと愛情が注がれた快楽の海。紫音の優しい愛撫が少しずつ加速して、おれの射精を促していく。
「…っ…ぁ、あっ、、イッ…いく、だめ、っ、〜〜〜ッッ」
おれは紫音の背中をぎゅうと抱きしめて、ビクビクと痙攣した。
おれの精液は紫音の腹を汚して、紫音は達したばかりのおれの欲を指で擦りあげた。
「ひゃぁっ…っ…いま、だめぇ…っ」
それは敏感に熟れていて愛液でぐちゃぐちゃな状態で、熱が引かないまま手淫によってまた硬くなっていく。
「ぁっ、あっ…あ…ッ…おかひく、なっ…っ」
「可愛い、久遠。おかしくなって?」
「あぅうっっ」
紫音の欲が奥まで貫かれると、足がピンとなって身体が仰け反る。その勢いでまた射精する。
それでも紫音のピストンはやまない。
全身全部が紫音のものになって、紫音のキスと愛撫に包まれながら何度も達する。
おれ、おればっかり気持ちよくなってる。
紫音もちゃんと気持ちいい?
「…しぉ…っひぉん…っっあ、あぁっ、あ、アッッ」
紫音の名前を呼ぶと、紫音のピストンは加速して最奥を勢いよく突いた。
紫音に全身を強く抱きしめられて、奥の奥まで貫かれて、最奥に紫音の温かい愛液が流れ込む。
「ふぁああっっ…ぁ、…っ」
紫音がおれで達してくれたことへの充足感で身体が満たされる。
このままいつまでも繋がっていたいとすら思う。
紫音は繋がっていた欲を引き抜いて、おれは名残惜しく情けない声をだした。
紫音は隣に横たわっておれに優しいキスをして頭を撫でてくれた。
「久遠、愛してるよ。ずっと一緒にいて」
「ん…おれも、紫音が好き…」
紫音は優しい言葉をかけてくれる。
飼育係だとか裏切られたとか、そんな目の前のことに怒りを覚えていたおれに、紫音はもっと寛容にこの救いのない世界でおれが生きる道を示してくれていた。
おれの世界の希望になってくれた。
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