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…視線<●><●>
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「はぁ~~…」
席に着くなり深いため息が零れた。
ため息の理由だって?当たり前だがあのストーカーのことだ。
華奢で女子より可愛くて、男子全員が恋に落ちるような見た目をしているにもかかわらず、性格に難あり。というか、男という時点で俺的にアウトだけど。
告白してフラれたらはい終了~とかじゃないのか?
俺は今までそうしてきたんだけど…。
でも彼は終わりじゃなかった…
そのあと何の熱をつけたのかは知らないが、あの日以降視線を感じる。なんかじりじりとしたものなんだが、背中がかゆくなる時がある。その時はたいてい後ろに奴がいる。
そして目を合わせたと思ったらいつの間にか消えてしまう。そして俺のスマホが光る。
『もう先輩ったらあんまり見つめないで下さいよ(´艸`*)
照れちゃうじゃないですかぁ(●´ω`●)
もう先輩大好き♥』
いまどきのLINEとかじゃないんだぜ。
どこで知りえたかは分からないが、いつもこんな感じのメールが届く。
どんなにメアドを変えようとも届くのだ。着信拒否してら相手がメアドを変えてくる。こんなことが続くと、もうめんどくさくなって何もやっていない。
周りの男子どもはうらやましいと言うが、俺は全然嬉しくない。
どんなに可愛くてもストーカー気質の男子とか願い下げだ。まあ女子だったら考えるものも、相手はあくまで男子だ。同性愛は別にいいと思うが、自分にかかわるとなれば別の話になる。
「はぁ~~」
俺はまた深いため息をついた。
後ろでパシャっというシャッター音が鳴ったが無視した。
どうせあのストーカー君だろう。
すると机の上に置いてある俺のスマホが光った。
『先輩今日も可愛いですね(*´Д`)
本当に襲いたいくらいです♥』(俺の写真付き)
もうやだこいつ…。
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