アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
バレンタイン。。
-
碓氷side
2月14日、オフィス内
「課長はチョコ貰ったんですかー?」
「バレンタイン?あぁ、14日か。いや貰ってないな」
「え!?朝比奈先輩から貰ってないんですか!?」
そんなに連呼するなよ。俺だって今驚いたぞ。今年貰ってないな、あいつから。
「じゃあ、可哀想な先輩にこれあげますよ」
渡されたのは、コンビニで売ってるチョコ菓子。
「いや、要らねーよw」
「良いじゃないですかー。お返しは、その5倍で良いですよー!」
「お前にはチロルチョコで十分だ」
「ひどっ!」
「課長、、今帰りましたー、、!」
「お、朝比奈、、どした?」
朝比奈が、外回りから帰ってきて俺に声をかけてきたくせに、なんで顔晒すんだ?
「先輩お帰りなさいー!先輩もチョコ入ります?」
後輩くんが声をかけてもそっけない態度でデスクに戻って行く。
「入りません。浮気者とは違うので」
は!?俺が浮気者って言いたいのか?なんで?
「あ、先輩、そのデスクの下のって!あの有名なパティシエのチョコですよね?」
「っ」
え、もしかして俺に?まさか、俺が朝比奈の以外のを貰ったから?
「朝比奈、、もしかして、」
「。。。貴方の分じゃありません。これ、君にあげます」
そんな悲しい顔して、後輩なんかに渡すんじゃねぇ
それは俺のだ。朝比奈が俺にくれるはずだった、、それを俺が、、
手渡された後輩くんはオロオロとして、戸惑っている。
「え、でもっ」
「要らなかったら、捨ててください。課長、私家出します」
そう言って、荷物をとってオフィスを出て行ってしまう朝比奈。俺は家出というワードにフリーズしてしまって咄嗟に止めることができなかった。
「課長、追いかけないと!」
「あ、ああ」
俺は急いで後を追いかけるが見えたのはエレベーターが閉まる瞬間だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
36 / 41