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バレンタイン。。。仲直り
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碓氷side
「……はい」
車の中で前列に二人座ったまま一言も発さず時間だけが流れていた。
車の中で、物音ひとつしない、その静寂を先に破ったのは朝比奈だった。
「浮気してないことなんて分かってます」
「うん」
「でも僕が一番に渡したかった」
「すまない」
ちょっと悲しげな、掠れ声の朝比奈。
「僕許しません。拓己さんのこと」
「どうしたら許してくれる。お前と険悪な仲になりたくない」
「今日沢山構って甘やかしてくれたら許してあげます」
俺はパッと顔をあげると、耳を真っ赤にしてそっぽを向いている朝比奈。
「狡いな」
「へ?」
「そんなの俺にはご褒美だろ?」
俺は自分のシートから乗り出し、覆い被さり朝比奈の座ってるシートをいきなり倒す。
「うわっなにをっ」
俺は慌ててる朝比奈の首元におでこをつける。
「本当にすまなかった。これからお前にしか貰わないから。だから今くれるか?甘い甘い君を」
「っ!!!!拓己さんっ」
「返事は?」
「ここ会社っ」
「今はまだ人は来ない。お前が声を我慢すれば良いんだよ」
「耳元で喋らないでっ!」
「ほら、言えよ」
「っ!!!……ちょっとだけですからっんんん」
俺は朝比奈の返事の途中で我慢出来なくて口を塞いだ。
だって、愛したら許すってそんなの言われたら誰でもクるだろ。俺は会社の地下駐車場ということを忘れて朝比奈とヤリまくった。
終わりを告げたのは、終業時間になり人の乗ったエレベーターの音だった。
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