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褒められないこと散々してきた。なんなら小一時間前にしてた。というか彼が名探偵やってた頃とはもう世の中全然違うんですけど。セカンドやってリミックスやってネオって感じの現代ですけど。ヤバい生き物とかいますけど。大丈夫ですか名探偵。
「………見てて楽しい?」
カチャカチャやってた礼介くんはまたピタリと手を止める。おれもさすがに胯間あたりを凝視するのはどうかと思うけど、手つきがえっちいので目が離せない。っていうか思考は今、視覚から得てる情報の処理じゃない。あとそれから。
「礼介くんがめっちゃ嫌がってんのヒシヒシと感じて楽しい」
さすがに肩のあたりを軽く殴られた。そのまま後ろをむかされる。もう、冗談通じないんだから。
バレてないよな、とおれは自分の手を眺める。喧嘩してた痕跡はない。だいたい手も洗ったし、他もチェックしてから来たから、ちゃんと大丈夫なはず。パーカーを脱がなければ隠せるはずだ。
「行くよ」
肩を叩かれた。ぴゃ。
「ってか、どこ、行くの」
「警察署」
ぎゃん。
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