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捨てネコ…?
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いつも通り、学校へ行くと、春紀に心配されたが、大丈夫と伝えるといつもの調子に戻った。
なんだっけ、あの、関西人。
あいつにも心配されたが、無視をした。
「ねー、斗蒼ー。無視は良くないで?斗蒼ー?聞いてはるのー?」
「うるせぇ、黙れ。」
「はい。」
「春紀、帰るぞ。」
「はいはーい。」
じゃあね〜と関西人に春紀が言って、下駄箱へと行く。
「あー、雨だー。」
「傘ある。大丈夫。」
「俺もあるけどー。」
だからどうした。
「俺んちさー、またどこかに行くんだってー。」
「また!?今度はどこだよ。」
「斗蒼ん家の近くだってー。」
「あー、そう。」
「うわぁ、聞いといてその反応なにー?ムカつくんだけど。」
「勝手にしろ。俺に大きなリアクションを求めるのが間違ってる。」
「それもそうか〜。…ねぇ、あれ、誰?」
「あれって?」
「斗蒼ん家の塀に寄りかかってうずくまってる人?」
「あ、あれか。誰だ…?」
「斗蒼も知らないの?」
「知らない。」
誰だよ。
迷惑だな。
近く、行ってみるか。
「見てくる。」
「えっ、マジで?(笑)」
だんだん距離が短くなる。
よく見るとこいつ、男だな。
髪の毛長っ。
しかも金髪。
「あのー。大丈夫ですか。」
「………」
無視ですか。
「風邪ひきますけど。てか、ここ、俺ん家の敷地なので、ぶっ倒れんなら他のとこでお願いします。」
「助けて。」
「は?」
「俺捨てられたんだ。拾ってくんない?」
「冗談はやめてくれます?そろそろキレますよ。」
「冗談?はっ、冗談なわけ無いじゃん。なんでもするからさ、俺を拾ってよ。」
「……。」
本当は無視して帰りたい。
でもここにずっといそうだし、いられたら迷惑だ。
でも、使用人の数には困ってないし、むしろ、足りすぎてるくらいだ。
どうする……。
「………わかった。拾ってやるよ。その代わり、なんでもやれよ。」
「マジで?ありがと。」
「お前名前は?」
「神咲 水澪(カンザキ ミオ)28歳。
職業はありませーん。バイトで何とかしてたけど、そのバイトも辞めましたー。」
「ふぅん。まぁいい。ついてこい。あ、春紀、サンキューな、じゃ。」
「えっ、あ、うん、バイバーイ。」
捨てネコ…?を拾ったのだが、許可されるのでしょうか…?
慧はこういうのに結構厳しいからなー。
ま、あいつ次第だな。
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