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同じタチでもうわてだった樹
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バリタチでSのつもりだった航平だが、中三の樹の方が断然、うわてだった。
拘束され、嫌だ嫌だと犯されているのに、勃起しているのを樹は見逃さず、
「素質あるんじゃない?」
樹の言葉は案外、的を得ていたのかも、と思う航平がいる。
樹の方は全くブレがない。
小柄で細身、見た目も可愛らしいが故に、念の為、樹の父は樹に護身術を学ばせていた。
幾度か痴漢にあったが、樹の痴漢、撃退法。
尻を鷲掴みにされたり、撫でられるや否や。
護身術で大の大人を抑え込み、顔がタイプではないので口にタオルを押し込み、背後から痴漢して来た男を犯す。
それが故、いつ痴漢に遭っても大丈夫なよう、常に財布にはコンドームを欠かさない。
「これに懲りたら二度と痴漢なんかすんじゃねーぞ」
溜まり溜まった性欲の捌け口にされ、生まれたての小鹿のように脚をガクガクさせる痴漢男を蹴り上げ、
「あー、すっきりした」
使用済みのゴムは痴漢野郎の顔に投げ捨て、さっさと家路を辿る。
痴漢や変質者が絶えなかった登下校の薄闇。
幾分、痴漢や変質者は減少したらしいが、もしかしたら、痴漢された代償に犯して来た樹の貢献もあるのかもしれない。
航平は、樹くん、から、樹さま、と呼ぶようになり、服は邪魔だ、と全裸でレザーの首輪、片手はテーブルの脚に手錠で括りつけられ、テーブルで勉強する私服を着た樹の隣に座る。
剃毛され、パイパンにもなり、薄くはあった脇やすね毛も剃られ、維持するよう、樹に命令され、素直に従っている。
早く虐めて欲しい...。
もぞもぞしていると、チラリ、樹が横目で航平を見る。
「なんだ?小便か?」
答えずにもぞもぞする航平に理由はわかっているが、わざと聞く。
「なんだ?もう欲しいのか?コレが」
樹はファスナーを開け、まだ勃起してはないものの自慢の極太をチラつかせ、航平は生唾を飲んだ。
「...全くとんだ淫乱だな」
「....すみません」
樹は股間を直すと、一旦、テーブルを離れ、バイブとローションを持ち、戻った。
「腰を上げろ」
正座している航平に腰を浮かせ、ローションを塗り込み、バイブをぶち込んだ。
「あ、ああ...っ!」
「暫く、それで我慢しろ」
ピシャリ、樹は告げ、正座した腰をくねらせ、一人で悦ぶ航平をたまに見てはほくそ笑み、参考書に齧り付く、フリをした。
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