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抱きつく
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side ちとせ
「どうした?もう眠いか?」
突然聞こえてきた声にびっくりしてばっとドアの方を見る。驚きすぎてバクバクと心臓が鳴る
「寝に、いったんじゃ…」
「風呂入りたいんだろう?すぐ沸くから。眠たいなら寝てていいぞ、勝手に洗う」
斗真が部屋から出ていったのは風呂を沸かせに行っただけだったようで、当たり前のように戻ってきて俺を抱き上げる
風呂には入りたかったし、眠たくはないし、寝ている間に洗われるのは遠慮したい
まだ力の入らない身体で抱き上げられて、自分で上手くバランスを取れないから斗真の首に腕を回した。落ちるのは嫌だし、ちゃんと掴まっていないと抱える方の斗真だってきっと困る。だから俺は風呂場までぎゅうっとしっかり斗真に抱きついていた
風呂場に着くと斗真は俺を椅子に座らせて大丈夫か確認してから自分も服を脱ぎに行った。そういえば俺は全裸だったのに、斗真はいつの間にか服を着ていた。ちょっとムカつく
一度風呂には入っていたが汗をかいたし折角だしと斗真に頭から足先まで全身隅々洗われた。寝ていても起きていても洗われることに変わりはなかったようで少々複雑な気持ちになった
先に洗い終わった俺を抱き上げて湯船に浸けた斗真は自分の身体を洗う。相変わらずいい身体をしているな、と眺めていると
「見蕩れてんの?」
とニヤリと笑いながら言われる
「んなわけねーだろ!」
文句を言えば「はいはい」と適当に流されて立ち上がった斗真が湯船に入ってきた。向かい合って浸かるのは何となく嫌で斗真に背を向けて浴槽の縁にへばりつく
すると斗真が「ふっ」と吹き出すように笑って手を伸ばしてきた。二の腕を掴まれて引っ張られ抵抗も出来ずに斗真に抱き込まれる
斗真に背を凭れるように座らされて腹に手を回され逃げられないようにされた。どうしていいかわからずに固まっていると背後からにゅっと手が伸びてきて目を覆うように顔を掴まれて後ろに倒される。斗真の肩辺りに後頭部を置く形になってそのまま全身から力を抜くとあったかくてぷかぷかして腹に回された斗真の手も心地よくて、さっきまで全く感じなかった眠気がゆっくりとやってきた
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