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オレのお嫁さんになってくれる?
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「はぁ……こ、腰が痛てぇ…」
「気持ちよかったですね」
「話聞いてた…?俺もうやだって言ったのにあれから4発は止めてくれなかった」
「えへへ、つい」
「ついじゃないんだよ、ついじゃ。あー……もうなんか戻れない気がしてきた」
「そしたらその時は私が責任持って嫁に貰いますよ」
馬鹿、そこは婿だろ。
と思ったけど、婿もおかしいよな、男同士じゃあと思い直す。
そういやなんで俺たち、男色なわけでもないのに男と男娼でヤってんだろう。
というか!こいつはいくらになるんだ……!?
橙子さんは『私が話つけとく』などと言っていたけど、それはどこまで含まれてるんだろうか。
まぁお金はかかると大体予想はしているけど、そもそも食事代と泊まり代分くらいしか持ち合わせていない、のに、最後までヤってしまったわけだが……
なんて考えているうちに、彼の顔が思ったより近くによっていたことに気づきドキンと心臓が飛び跳ねる。
「ね、本当にオレのお嫁さんになりません?」
「っな、またからかってるの……?」
「そう、見える?」
「……………………いや、でも……男娼だし」
「この店のルールのひとつ、仕事中は衣類を全部脱いではならない____ね、オレの着流し、あんな遠くにあるんだけど」
『つまり、仕事上じゃない、オレ自身の言葉』と耳元で囁かれ、元々大して残ってもいなかった膝の力が抜けガクッと滑り落ちる。
床にへたり込む寸でのところで、抱きとめられる。
「おっとと、ね、なってくれませんか、オレのお嫁さんに」
「っ、でも、俺たち人魚だし結婚の資金なんてとても…」
俺自身の一日分の食事さえ満足に払えるか……
「んー……じゃあ、一緒にここで働きましょ」
「えっ、え!?」
無理だむりむり!!
俺こんな店に来るのも初めてで、さっきだって行為のほとんどがぎこちなかったに違いない。
そんな俺が花魁だなんて……!
「ふふ、違いますよ。それに花魁は小さい頃から何年も修行積まないとなれませんから。でも芸者なら、歌がお好きだと仰ってましたしどうかなって」
無理にとは言いませんけど、と最後小さく付け加えたその顔はとても『無理だと言って欲しくなさそう』な顔をしていた。
「でも…」
「あ、そういえばオレってこうみえて高額のほうなんだけど。性行為って最終値いくらだったっけなぁ〜」
「なっ、!?」
揺するつもり!?
「うぅ……わかった、やってみるよ」
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