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「高宮くんー、高宮くんー」
んーうるさいなぁ・・・誰だ。
「高宮くん、ホームルーム終わったよ」
うわ!ガバッと机から顔を上げると先生が立っていた。やべっ。
「あ・・・すみません」
「いいよ〜初日で緊張しちゃったかな〜?明日から気をつけてね」
「はい、すみませんでした」
周りの生徒の目線が痛い・・・目立ってどうする・・・
そそくさと荷物をまとめて家に帰った。
もう4時だ、そろそろくーちゃんも起きてお店の準備してる頃だろう。
「ただいま〜」
いつものキャストのメンツが出迎えてくれたはいいが、固まってる。
「えっと・・・お客様?申し訳ございません、まだ当店の営業時間までは後少しございまして・・・」
キャストの中で人気のフユくんが僕に話しかけてくる。
「フユくん〜僕だよ、あーちゃん」
僕は眼鏡を取ってカツラを取った。
「あー!あーちゃんじゃん!誰かと思ってびっくりしたよ、なにそれ変装?」
「うん、今回は目立って問題起こしたりせず卒業したいからね」
「それにしても随分モサイ格好にしたねぇ、ある意味目立つんじゃない?」
「えぇ、今更イメチェンしたくないよ」
「それもそっか、今日は?出勤?」
「うん、準備したら降りてくる」
「はーい、待ってるね」
僕はそのまま3階まで登って、自分の部屋に向かった。
さっき話しかけてきたフユくんは25歳。借金のために此処で働いてるんだって、もうすぐ返し終わるみたいだから辞めちゃうかもしれないけど。茶髪の可愛い系の子で、ファンがめちゃくちゃいる。毎日お店に差し入れが届くぐらいだ。
僕はフユくんとは系統が違うみたいで、皆んなが言うには儚げ美人?らしい。素で話すと台無しってよく言われる。全く酷いよね。
兎に角僕はいつも通り髪の毛は解かすだけする。元々少しゆる〜い天パでいい感じにパーマをかけてるみたいに見えるし、お客さんがよく頭を撫でるからあまりワックスとかはつけないようにしてる。学校でのメイクを落として、薄ーくファンデーションをして眉を整える。あとは唇の乾燥を防ぐほんのりピンクのリップをしてあーちゃんの完成。あとは必要な準備だけ終わらせれば出勤だ。
早速お店に向かう。
「あーちゃんおかえり〜」
「今日は誰か予約入ってる?」
「んーあーちゃんには竹内さんが入ってるね。17時からだからもうすぐだよ」
「竹内さんか、了解」
竹内さんはちょっと久しぶりだ。2週間ぶりかな?いつも僕を指名してくれる常連さんだ。少しバーでお酒を飲んでお話をして、2階の個室で2-3時間お楽しみをするっていうのがいつものコースだ。
お店の開店と同時に竹内さんと数人のお客さんが入ってきた。
「「「「いらっしゃいませ」」」」
竹内さんは僕を見つけるとニコッと笑顔を浮かべた。
「こんばんは、竹内さん、今日もご指名ありがとう」
僕は竹内さんの腕に抱きついてそのままバーのカウンターに誘導する。
「あーちゃん〜久しぶりだね。ごめんね、最近仕事が忙しくて、ついこの前まで出張だったんだよ」
「お仕事忙しかったんだ、大変だったね、あーちゃんが癒してあげる♡」
「ありがとう、あーちゃんはいい子だね」
カウンターでいつものウィスキーロックを一杯ちょびちょび飲みつつ、他愛のない会話を店長のくーちゃんと僕としていた。
するとすっと竹内さんが僕の内腿を撫で始めた。決して強くなく、サワサワと触るだけだったけど、もどかしさに思わずモジモジと膝を擦り付けてしまう。
それを合図に竹内さんはくーちゃんにご馳走さまといい、僕の手を引いて2階へ向かった。
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