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柳田佐久
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「学校生活にはもう慣れた?」
学校に入学して1週間。
「………」
「佐久君、こっち向いてー?」
席に座る僕に絡むやけにしつこい背の高い男。
……人に関わったことがないから話し方が分からない。
「………、な…に?」
とりあえずそう言ってみた。
(やっぱりまだ、上手く声が出ない)
「あ、笑った!可愛いな佐久君」
確かこの人の名前は……萩沼雅。
背が高くて圧があって初めは怖かった。
(怖がってるって分かってから出来るだけ僕の前ではかがんでくれるようになったけど)
「まあ困ったら俺に言ってよ、服掴んだりするだけでも大丈夫だからさ」
「………」
小さく頭を前に下げた。
周りからはやっぱりひそひそ声が聞こえる。
「萩沼君ってほんともの好きだよねー……よくあの#欠陥品__・__#に話しかけられるよね」
「ねー…あんな事件があった子なのに」
………僕の事を欠陥品と言う女子達。
「………」
聞きたくなくて俯いた。
その女子達に話しかける男子。
「まあまあ、別に俺らには関係ないしいいだろ、ごめんなー、欠陥品くん」
………
「あの子やばいよね、産まれてから最近までずっと親に監禁されてたんでしょ?」
産まれてからずっと、親に監禁されて暴力を振られてきた。
3ヵ月前にようやくそれから解放された。
「………」
「ねぇ欠陥品くん、監禁ってどんな感じ?暴力ってことは犯されたりもしたのー?」
「ちょ、やめなよ……かわいそーじゃん」
皆笑いながら僕を見てる。
「っぁ………」
確かに暴力を受けていたし監禁もされてたけど、
(そんなに笑わなくたって………)
………人が怖い。
「ッ……」ガタガタ
俯いて怯えていたその時、
「ねー、それ楽しい?」
声を上げたのは萩沼。
「え?」
「俺はつまんないと思う、つまんない事して楽し?」
スマホをいじる手は止めず、視線だけ男子を見る。
「いや、楽しいけ「………俺が何言いたいか分かんないの?」ひッ……」
あ………
(怒らせちゃいけない感じの人かな………)
目が怖い。
「佐久くん、大丈夫ー?」
「……っ、…、…、」コクコク
とりあえず頷いた。
上手く声が出そうになかったから………
「大丈夫だよ、俺もいるし、他にも佐久くんのこと守ってくれる人はいるから」
スマホをいじる手を止めて画面から指は離さず、もう片方の手で僕の頭を撫でた。
「………!」
なんで頭撫でるんだろ。
(まだまだ外の世界のことよく分かんない。……けど、なんか大丈夫な気がしてきた)
とりあえず、頑張ろう。
ーーー
キャラクター
柳田佐久(やなぎだ さく)
155cm(デフォルト)
デフォルトは高校2年生。
不幸体質で幸の薄い少年。
年齢の平均よりも大分背は低め。
基本あんまり喋らないけど自分の不幸体質にはちゃんと困ってる。
ご飯食べれないからかなり細くて小さい。
勉強はしないけど元々すごく頭が良いのでちょっと勉強すれば生きていける。
萩沼雅(はぎぬま みやび)
180cm(デフォルト)
デフォルトは高校2年生、佐久のクラスメイト。
佐久とは友達って訳じゃないけどよく話すし一応好き。
人間面白いちゃん。ちょっとサイコパス味あり。
いつもにこにこしてる。
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