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作戦
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リビングはベッドのある部屋よりも広かった、洋風なインテリアにデカいテレビ、廊下の向こうには玄関が見えた。
高そうなお皿にケーキを置いている男をみて作戦に出た
「すみません、お手洗いに行きたいんですけど、どこですか?」
「あぁ、この廊下の右側ですよ」
よし、きた。
ちょうど男から死角になっていて玄関が近い。
「お借りします…」
俺は緊張しながらお手洗いに向かう、だが真の目的は玄関だ。わざとらしくお手洗いのドアを開閉させて足音を殺して玄関に向かう。ついに逃げられる!
「こんなところで何やってるんですか?」
「おわぁぁぁぁ!??!?」
死ぬかと思った。いや、やばいバレた。
何も感じられない無表情な顔に、これまで一度も聞いたことが無いようなドスの効いた声に俺は恐怖でその場で腰を抜かして何もできなかった。変な汗が流れる、絶対怒ってる…。
「場所間違えたんですね、ほらお手洗いはこっちです」
いつもの笑顔と明るいトーンの声になると、強めに腕を引かれ手洗い場に連れて行かれる。
「ここの玄関は特別で外側からオートロックかかるんですよ、内側からも外側からも鍵が必要なので余計なことはしない方が良いですよ」
と言い残して手洗い場のドアを閉めた。
俺はその場にへたり込んだ。
怖かった〜〜〜っ、脱出しようとしたのがバレただけで人が変わったようになる、次バレた時には何されるか……。というか、脱出したところで俺の安全な場所はあるのか…?
しばらく冷静に考えた後、俺が出した答えは______
男と仲良くなって外に出してもらおう作戦
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