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13再喪の呪い
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「順平、俺は悠仁が好きなんだ」
「…え?」
いきなりのカミングアウトに順平がひきつった表情を見せる
「まあ悠仁は俺の事好きじゃないんだけど」
「はは…」
苦笑する
「悠仁が訳ありだって前話しただろ?…」
「母さ…」
変わり果てた母の姿
「これは呪いによるものだ」
なにかの指を見せる
「これは…」
「呪物だ。世の中はコネと金で人が殺せる。悠仁もこれに巻き込まれた」
「虎杖君も…」
「俺は悠仁を守りたい。順平、君はどうする?君は自分自身を守りたい?」
「はい…僕は自分を守るそして…」
拳を握りしめる
「母を殺した人間を絶対に殺す!」
「うん、君は悠仁の良い友人になれるよ…」
そして俺の良い玩具に
数時間前
「悠仁!」
「しー、悠仁は寝ているから静かにね」
悠仁を抱き抱えた夏油に脹相が駆け寄る
「悠仁になにかあったのか?」
夏油から悠仁を受け取り
夏油を睨む
「いいや。ただ疲れてるだけだ」
悠仁には口止めをしたからしゃべることは無いだろうが
「何故悠仁に呪霊を仕込んだ?」
目敏く脹相が呪霊を見つける
「ああ。悠仁に見せたくない事をするから」
「乙骨を殺すのか?」
事も無げに言い放つ
「彼は邪魔だからね。君も乙骨に情が湧いた?」
「?弟でもないのに何で情を持たなければならないんだ?」
不思議そうな脹相に
「君はそうだよね」
夏油は苦笑し
「じゃあ行ってくる…」
さっさと夏油に背を向けて悠仁を寝室に連れていく脹相
「君はそういう子だね」
「お前達に簡単に乙骨が殺される訳ないだろう」
術師としての鑑定眼
「死なない程度にあがけ」
「夏油、悠仁は?」
「ちゃんとお兄ちゃんに預けてきたよ」
里桜高校に現れた夏油に真人が迎える
「悠仁が寝ている間に終わらせたいんだ」
帳を下ろしていると
「…あり?」
見慣れた人影
「どうしたんだい?」
「悠仁がいた…」
「…え?」
「ぅ…あ…」
ベッドで休んでいた悠仁から呻き声が漏れる
「悠仁、大丈夫か?」
顔を覗き込む脹相に自分のいる場所を知る
「脹相、俺どれくらい寝てた?」
「5時間くらいか?疲れているから休ませてやれと言われた」
「先生は?」
「用事があると出かけていった」
悠仁は身を起こし
「何処に行ったか聞いた?」
「聞いた」
無表情のまま質問に答える脹相に
「俺に聞かれたら不味いことでも言ってた?」
「言ってた。乙骨憂太を殺すと」
「…っ!俺に動くなってことか」
「いや、何も言ってないし、言われてもない」
脹相は悠仁以外に興味はなく
「それよりどこか具合の悪いところはないか?欲しいものは?」
甲斐甲斐しく世話をする
「脹相は憂太さんが心配じゃないのか?」
「別に。あいつはお前の友人だったから気には止めていた。それだけだ」
「お前…そういや弟達以外はどうでも良いんだよな」
「ああ。今はお前の体調が心配だ」
噛み合わない会話に多少苛つきながらも
「脹相は俺の足止めしとるん?」
「いや、別に。お前が行きたいなら止めはしない」
脹相は表情を変えず
「乙骨はお前を殺せない。動きを見て分かった」
「そっか…憂太さん…」
立ち上がり
「ちょっと行ってくる!」
「ああ、気を付けろ」
「とはいえ何処に行けば良いんだ?」
ドアの前で悩む
「ぶぅー」
『どうしました?』
「あ、ハナミン、陀艮」
『殺しますよ?』
「真人と先生がいる場所を知りたいんだ」
『それなら陀艮』
「ぶー」
名を呼ばれた陀艮が指差す先
新たな扉が現れる
『そこが真人達のいる場所に繋がります』
「ありがとう!ハナミン!陀艮!」
扉を開けて飛び出していく
『だからその名で呼ぶなと…借りは返しましたよ』
「ぶぅー」
「ここって学校?」
黒い壁のような物に覆われた学校を見上げる
「悠仁!何でここに居る!」
いつになく厳しい夏油の声がした気もするが
「憂太さんにちゃんと話さないと!」
校舎内に入り
憂太を探していると
「何で順平と憂太が…?」
順平と憂太が向かい合っていたが
「…っ!」
順平の肉体が変化した
「憂太さん…僕…」
呪術で同級生を殺そうとした順平の説得に成功したが
「許さないよ。俺を…いや悠仁を裏切るなんて」
真人が現れた
「お前は!…虎杖君は今ここに居るのか?」
変わり果てた順平を抱きしめ憂太が睨む
「悠仁はここには居ない。悠仁が見たら泣いちゃうだろ?好きな子の泣き顔は見たくないからね」
笑い続ける真人に
「絶対許さない!」
ボコンッ
憂太の周りの壁と床がへこむ
(これが乙骨憂太の呪力!これは骨がおれるな)
真人は相変わらず笑顔のままだったが
「真人ぉーっ!」
悠仁が現れ
真人を殴り飛ばした
「悠仁?」
「虎杖君!」
「何で…?まだ寝てるはずなのに?」
「お前!何で順平を殺した!」
拳に黒い雷を纏わせる
「誤解だ悠仁。順平は…」
ガツッ
今度は頭突きを食らわせる
「お前が順平を殺したことには変わりない!そして…」
憂太を睨む
「あんたのせいで順平が死んだ!」
「虎杖く…」
「俺はあんたを許さない!」
悠仁の呪力が上がる
「ごめん。後でその話は聞くよ」
ガシッ
「…っ!」
自分を掴む壁から現れた腕に見覚えがあった
「リカ…」
憂太がリカと呼んでいた呪霊で
「ここで待ってて」
「悠仁、ちゃんと迎えに行くから」
それぞれ悠仁に語りかけ
外に飛び出していく
「クソォッ!」
「乙骨君!」
合流した七海に
「七海さん。吉野順平はあの呪霊に殺害されました。また虎杖君も現場に居ました。今はリカに押さえてもらってますがいつまでもつか…」
「では手短に…は厳しそうですね」
相手の呪力に七海の額に汗が滲む
「絶対に祓います!」
順平と悠仁の為にも
「くそっ!ほどけ!」
呪力を込め
ほどこうにもびくともしない
「畜生!」
自身の不甲斐なさに声をあげる
「俺はまた失くしたく無いんだ!」
「悠仁…愛してる…」
最後に笑った最愛のあの人
「また会おうね!」
敵に狙われている自分に笑いかけてくれた順平
「悠仁の事好きだよ」
苦手だけど自分を愛してくれる真人
「もう仲間を殺されたくない!」
ぎぎ
腕に力を込めると
「ゆうた!」
リカが手の力を緩めた
「領域展開!」
真人の領域展開に七海が取り込まれ
憂太は弾かれる
「七海さん!七海さん!」
領域を叩くも入れず
「くっ!リカ!」
リカを呼び
「上からこれを壊す!」
頂上に飛び乗る
「君も死んだら悠仁はまた泣くかな?」
「でしょうね。彼は呪術師にしては優し過ぎる」
「あはぁっ!」
真人が笑い
七海を殺そうとすると
バリンッ
「七海さん!」
「乙骨君!」
憂太がリカと共に現れ
リカの攻撃により
領域展開が破られる
「くっ!」
呪力の激しい消耗により真人は怪我が治せず
「逃がさないよ!」
憂太が刀を突き出す
どしゅっ
「ぐ…」
「い…」
「虎杖君!」
「悠仁!」
脇腹に憂太の剣を受け止める
「いってぇ…」
刀を素手で掴む
「虎杖君何で…」
「悠仁!悠仁ぃ!」
真人に後頭部で頭突きを食らわせる
「正直順平の事は許せない!あんたが憎くてしょうがない!でも仲間をこれ以上殺されたくない!」
刀を抜き
自分で止血する
「虎杖君!バカな事は止めなさい!」
七海に
「ナナミンの素顔ってそんななんだ」
笑う
「何で呪霊を庇うの?彼らは人間とは相容れない。君は宿儺の器としか見てない」
「借りがあるから」
「悠仁…」
真人にもたれ掛かる
「あの時の借り…ちゃんと返したからな!」
痛みに眉をしかめる
「虎杖く…」
「触るな!」
手を伸ばす憂太に
真人が庇う
「悠仁に…俺の仲間に手を出すな!」
よろけながらも立ち上がる
「いや、これは呪霊らしくないな。また会おうね」
手を振り
悠仁を抱えて去った
「虎杖君…」
「乙骨君。今は仕事に専念しましょう。虎杖君の事は極力伏せて!」
「はぃ…」
唇を噛みしめ
「行きましょう」
立ち上がった
「それはそうとナナミンて七海さんの事…」
「違います!(今度会ったら張ったおす)」
「悠仁!無茶しすぎだよ!」
反転術式で傷を塞ぐ
「今は呪力が乏しいから塞ぐだけしかできない」
「良いよ。帰ったら先生に診て貰うから」
腹部を押さえ歩く
「悠仁、ありがと…」
ぽそりと呟く真人に
「仲間だから。もう仲間は失いたくない」
扉を開け
出迎えた脹相に倒れ込む
「悠仁!」
悠仁の怪我を知り
脹相はベッドに連れていく
「何があった!」
「あ…」
真人が答えようとすると
「憂太さ…乙骨に殺されそうになった…順平も俺を裏切って…」
俯く悠仁に
「そうか」
頭を撫で
「少し休め」
休ませる
「脹相ごめん」
外に出た脹相に真人が謝罪する
「謝罪は何の謝罪だ?弟を傷つけた事か?乙骨に遭遇したことか?順平とやらを殺した事か?」
脹相の表情は変わらず
「悠仁の怪我は俺を庇ったせいなんだ」
「そうか。用事はそれだけか?」
「えっ?あっ?悠仁の怪我は俺のせいだし…」
「悠仁はお前を庇ったことを言わなかった。だから俺もそれは聞かなかった事にする」
「でも…」
「俺は忙しい。用がないならさっさと寝床に行け。お前も呪力の消費が酷い」
「うん」
真人が消えた後
脹相は壁を強く叩く
「乙骨!俺の弟を傷付けてただで済むと思うなよ!」
「悠仁、調子はどう?」
「先生」
脹相から報告を受けた夏油が現れる
「もう大丈夫。痛みもないし」
起き上がり
夏油に抱きつく
「もう?いくらなんでも早すぎないか?」
腹部を確認すれば傷も塞がっていて
「真人が治してくれたんだ」
「治した?反転術式か…宿儺の力もあるのか?」
腹部を撫でていたが
「先生…そんなに触られたら…」
悠仁が夏油の腕を押さえる
「悠仁…私は心配しているんだが」
苦笑する
「心配より先生に一杯触って貰った方がいい」
胸元に顔を埋める
「あんたは先生じゃないけれどこの体は先生だし」
嘘でも愛してくれた人の体
「そうだね。悠仁、キスをしようか」
重ねてくる唇の感触を楽しむ
「俺はもう失くしたくない」
夏油にすがり付く
「ああ、私の可愛い…」
宿儺の器
「は…ぅ…」
首筋をなぞる舌の動きに
胸を撫でる指の動きに下腹部が熱くなる
「体が本調子ではないから、なるべく負担になら無いようにするよ」
悠仁のペニスを握り擦ると
「あっ!ああっ!」
悠仁のペニスから先走りが滲む
「1回イかせるよ」
「んんんっ!」
射精を促される
「あっ!は…」
吐息を漏らし
キスを受け入れる
「やっぱり先生が良い」
腕にすがり付き
アヌスに夏油の指を受け入れる
「先生大好き!好き!」
「呪言かい?」
「え…じゅご…?」
「何でもない」
ぐちゅ
「うあっ!」
前立腺を刺激してくる指に
悠仁は射精を堪える
「我慢しないでイくんだ。君に沢山イって貰わないと。中に挿入する回数は少ない方が良い」
「あっ!んやぁ…」
ビクビクと震えながら射精を堪え続ける
「我慢は良くない。スッキリしたら良いじゃないか」
「やだ。先生のが欲しい」
夏油のペニスを舐める
「俺の中先生でいっぱいにして欲しい」
そのままくわえ込む
「困った子だね」
ちゅぷっ
ちゅ
じゅるっ
夏油のペニスをしゃぶる悠仁の頭を撫で
「頑固なところはお兄さんに似たね」
笑う
「んん…」
潤んだ瞳で見上げる
「やれやれ、君は本当に男を煽るのが巧いね」
目を細め笑う悠仁に
「私の負けだ」
悠仁を押し倒し
ずっ
「ふぁ…あっ!」
ペニスを挿入する
「悔しいが君の中も気持ち良い…」
「んんっ!あっ!」
体内を押し広げるペニスの心地よさに
無意識に腰を揺らす
「あっ!あひっ!あああっ!」
夏油の背中に腕を回し
「先生っ!好きっ!大好きぃ!」
ペニスを受け入れ
「先生っ!イって!先生の精液欲しい!」
夏油にねだり
「くっ!」
夏油が射精した
「はぁ…は…」
キスをねだる悠仁に答えようとして
夏油が顔を上げる
「先生?」
「誰か見ている気がした」
「真人?脹相?」
「いや…今お客さんもいるんだ」
「うえええっ!見られた?」
慌てる悠仁に
「大丈夫だよ。男同士でじゃれあってるってごまかせば」
「無理じゃね?先生淫行で捕まるん?」
「誘ったのは君だよね?」
ドアの近くに行き
開くも誰も居らず
「気のせいか」
ドアを閉める
「さあ、今日はもう寝ようか」
悠仁のベッドに自身も横になる
「今日だけだよ」
「うん」
眠りにつく悠仁の頭を撫でた
「全く覗きだなんて良い趣味をしてるよ!」
「マジかよ!男同士でセックスしてやがった!」
廊下を歩くポニーテールの男が笑う
「お前どこに行ってたんだ?」
エプロン姿の男がポニーテールの男に注意する
「ここは呪霊もいるんだから気を付けろよ」
「ああ、ごめん。それよりさっきすごいのを見たんだ」
先ほどの光景を話すも
「ふうん。変わった趣味の奴もいるもんだ」
エプロン姿の男は大して興味もなく
「受け身の方は頭の悪そうなガキだったから上手く言えばやらせてくれるかもだぜ」
にやけるも
「興味ねえ」
お
エプロン姿の男は無視し
「へえー。まあ今回は楽しそうになってきた」
嫌らしい笑顔を見せた
続く
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