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16再集の呪い
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「じゃあこれから二手に分かれるよ。メインは脹相と真人で高専に保管されてる受胎九相図と宿儺の指の回収。花御、組屋、重面、悠仁は高専の交流会の邪魔。まあ目眩ましだね」
「おい!悠仁をそっちに回すのか?危なくないのか?」
脹相が不安そうな表情で悠仁を見る
「要は悟をそっちに向けたいだけだしね。悠仁なんか最高の餌だよ。最悪色仕掛けで…脹相苦しいよ…」
「お前が先に死ね!」
夏油の首を締め上げる脹相
「あー少しなら絞めても良いや」
慣れたのか止めない悠仁
「ゲイ共に囲まれてお前結構苦労してんだな…」
思わず組屋が同情する
「あー…うん…ありがと…」
「だが安心しろ!五条悟は俺が殺してハンガーラックにしてやるからよ!」
組屋が励ますが
「え?大丈夫なん?」
「なんだお前自殺志願者か?随分凝った死に方をするな?」
「えー?ハンガーラック自殺願望があんの?何か悩み事あるん?」
「本当にお前らクローゼットにするぞ!」
「じゃあ皆気をつけてね」
出かける呪霊を見送り
「ああ、悠仁」
悠仁を呼ぶ
「何?おちょくる気なら怒るよ?」
警戒する悠仁に
「君に…いや正確には宿儺に頼みだ。乙骨憂太を殺せ」
びくんっ
「お互いの利害は合ってるだろう?」
「う…うん…」
「他の生徒は無視して良いよ。弱いものいじめは良くないからね」
「う…うん…」
伏し目がちな悠仁に
「吉野順平」
どきんっ
「彼が死ぬ原因となった乙骨を殺せるんだよ?嬉しくないの?」
「う…うれしぃ…」
「なんてね」
肩をポンと叩く
「君は人が死ぬことに慣れていないだろ?それに今回の重要事項は指と君のお兄さん達の回収。無益な殺生は避けたい」
にこりと笑う夏油に
「分かった…」
悠仁は頷く
「いいこだね。さ、行っておいで」
花御の元に駆け寄る悠仁を見送り
「本当に手の掛かる無能な猿だ」
「やっぱり先生は嘘つきの人でなしだ」
「ケヒッ!小僧、縛りは覚えてるな」
高専の敷地内に立つと宿儺が話しかける
「ああ。乙骨を殺す。でも他の人…生徒は…」
「分かってる。貴様との縛りだな」
「うん…うん?」
『どうしました?悠仁』
「何か宿儺の指の気配がする!」
『あちらも罠を張っているということですね』
「あいつらもやる気か」
交流戦前日
高専サイド
「今回の団体戦だが、虎杖悠仁の捕獲も視野に入れる」
「はああ?」
「いきなりですね」
いきなりの提案に歌姫と夜蛾が声をあげる
「いくらあの子が非術師でも宿儺が出てきたらどうするんですか?」
「そんな危険な事生徒にさせられません!」
はっきりと拒絶する2人に
「今まで虎杖悠仁の生存を隠して来たくせに何を言うか!宿儺の顕現で何人死んだ?」
問い詰める楽巌寺に何も言えなくなる
「受胎九相図もそうだ。術師も非術師も殺された。奴らを野放しにすればさらに死人は増える!」
「あーうるせー。ジジイが血圧あがんぞ?」
楽巌寺の前に現れた五条がボソリと悪態を吐く
「何か言ったか?小わっぱ」
「幻聴ですか?お年寄りって目を背けてる割に聞こえなくて良いものが良く聞こえますからね」
「あ"あ?」
「呪霊だって相手が敵意を向ければ攻撃してくるでしょうに。我々の余計な干渉が死者を生んだんですよ」
「ガキが…惚れたはれたでおかしくなったか?」
「僕はいつも生徒と可愛い子の味方だよ。それに悠仁は誰も殺してない」
真面目な表情になる
「罪もない子供を殺すなら呪いは僕たちだ」
「言ってろ。どのみち虎杖悠仁を捕らえ、脹相をおびき寄せ2人とも殺す!」
「させるかよクソジジイ!2人共僕のものだ!」
今度捕まえたら絶対逃がさない
「乙骨先輩交流戦に間に合うって?」
「ああ。乙骨先輩からLINEが来た。虎杖悠仁の捕獲も聞いたって」
「宿儺の器だっけ?先輩達がやけにピリピリしてた」
自販機の前でジュースを買いながら野薔薇が呟く
「そいつそんなにヤバイ奴なの?」
「さあな、俺が入学したときにはそいつは宮城に戻ってた」
「ふうん」
恵の素っ気ない返事に気分を害することもなく
「あたしら学生に宿儺器の捕獲って難しくね?」
「だな」
「あんた達悠仁を捕まえられる気なんだぁ~!凄いわねぇ~」
「あ"?」
いきなり嘲るような声が2人に降り掛かる
「禅院先輩」
「真依って呼んでよ。名字じゃ真希と同じになっちゃう」
「何で乙骨は来てねーんだ!逃げたか?」
「乙骨先輩は後から来ます。真依さん虎杖悠仁と知り合いなんすか?」
「少し話をしただけ。呪力はないらしいけど真希と同じ体力バカ。ケンカなら悠仁の方が強いわよ。私としては伏黒君が怪我しちゃったら可哀想だから忠告してあげる」
「けっ!お姫様抱っこしてもらったからって贔屓かよ」
「ちっ!違うわよ!それにあれは脹相で!」
「どっちでも良いっす」
「良くない!」
顔を赤らめ怒る真依に
「お姫様抱っこで喜ぶって案外可愛い」
野薔薇が笑う
「お姫様抱っこか。俺は高田ちゃん専用だからな。すまん真依」
「何であんたにされなきゃいけないのよ!」
怒る真依を軽く流し
「それより大事な質問だ。どんな女が好みだ?」
「あーあ、伏黒君可哀想」
真依に締め上げられた野薔薇が抵抗を示す
伏黒は東堂に殴られ
顔面に傷を負う
「ったく!つまんねぇ奴。やっぱり女の好みも言えない奴はこれだから…」
「リカちゃんだよ」
ゾクッ
一瞬にしてその場の空気が変わる
「前にも言ったけど僕の好みはリカちゃんだ」
「乙骨!」
嬉しそうな東堂に対し憂太は無表情で
「僕の後輩をいじめるな!」
リカを顕現させる
「ヤバッ!乙骨君がキレてる!」
焦りの表情を浮かべ真依が離れようとするも
逆にマウントを取られる
「てめえおろしたてのジャージにばかすか穴あけたあげくに乙骨先輩の前で女みせてんじゃねーよ!」
野薔薇が真依をホールドする
「釘崎さん大丈夫?」
「ああ~ん!せんぱぁーい!野薔薇怖かった~ん!」
「あんたの方が女見せてんじゃねーか!」
「釘崎…キモい…」
「うっせーよ!」
「僕は今すぐ決着付けてもいいよ?ただ東堂君がまた病院に入院して全握に行けなくなるだけだから」
刀に手を掛けると
「動くな」
棘の声が響き2人は動きを止める
「呪言…」
「2人とも何やってんの!」
パンダも飛び込み
東堂を殴る
「あ、やっちった」
「パンダ君?」
「うちの1年いじめる暇あんなら隙見せんなよ。だからお姫様抱っこされんだよ」
真希がにやけながら真依をからかう
「うるさい!もう帰るから!」
「俺も高田ちゃんとの握手会があるしな」
2人は背を向け
「交流会では存分にやろうぜ乙骨」
憂太に手を振るも
「立てる?伏黒君」
「先輩…東堂さんが何か言ってますよ?」
憂太は無視した
「憂太、おっせーぞ!」
真希に小突かれ
「ごめん真希さん」
憂太はいつもの笑顔だが
「悠仁と何かあったんだろ?」
落ち込みを悟られる
「あ、真希さんにはバレてたか」
力なく笑い
ため息をつく
「そうか…そんなことが…」
「あいつ相変わらずバカだな!憂太のせいじゃねーじゃん!」
「高菜!」
「でも虎杖君には僕が原因だと思われてる。僕がもっと早くあの呪霊を祓っていたら…」
「恨まれてんじゃないすっか?そいつ今呪霊側でしょ?」
「…ぅん…」
更に落ち込んだ憂太
「ねえ…また暗くなったんだけど…」
「乙骨先輩は真面目すぎるからな…」
「いい加減ウザい…」
「言うな!」
こそこそ話す1年に対し
「いつまでもウジウジうっせーぞ!このハゲ!」
ビシッ
「あいたぁーっ!」
真希のチョップが炸裂する
「1年の気分も沈むしな」
パンダがフォローを入れる
「ごめん」
「しゃけ」
棘が元気を出せと憂太の背中を叩く
「ありがとう」
「それより悠仁の対応だろ!あいつバカだけど強いからな」
「え?呪力もない普通の人間だと聞きましたが?」
「真希さんタイプとも聞きました。喧嘩が強いとか」
「ああ、そっか。道理で話が噛み合わないと思ったら」
「悟の奴教えてなかったな…」
「明太子!」
「うん…僕も言ってなかった…虎杖君は黒閃が使えるんだ。そして教えたのは特級2人」
「最強最悪な奴の教え子だ。油断するなよ」
「ふっ」
真希達に野薔薇が笑いかける
「真希さん、うちらも最強の先生達に鍛えられたんですよ」
「しかも1人は最悪…」
「だね!真希さん、僕の後輩たちを信じようよ」
自信のある憂太の笑顔に
「私らの後輩でもあるんだよバカ!」
「あいたぁーっ!」
更にチョップを食らった
「ま、あいつ基本バカだから安心しろ」
「…はあ…」
交流戦当日
呪霊を祓いながら進む伏黒と野薔薇の前に
「危ない!」
黒い雷とともに現れた少年
((こいつが虎杖悠仁!))
「大丈夫か?」
あまりのお人好しに
「バカだ」
「バカすぎる…」
思わず呟いた
続く
じゅじゅさんぽ
夏油傑のペットの飼い方講座
夏油「ペット?(悠仁と脹相を見る)ああ!あの子達ね」
脹相「おい!それって俺達の事か?」
悠仁(俺猿って呼ばれてるしな)
夏油「ペットにはこのように愛情をもって可愛がります」
可愛がろうとしたが
脹相「誰がペットだ!誰が!」
ギリギリギリ
悠仁「脹相!先生締めたらいけません!」
夏油「でも可愛いからって無駄に甘やかしてはいけません」
悠仁「先生まだまだそれやってんの?ねちっこいおっさんて嫌われ…あだだだだだだ!」
脹相「夏油!悠仁の頭をグリグリしちゃいけません!」
じゅじゅさんぽ終わり
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